黙然日記(廃墟)

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産経の組閣人事観。

安倍人事「5つの狙い」 能力主義、挙党一致…+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121222/stt12122209250007-n1.htm

 人事面でさっそく、党内圧力に負けながらお友達内閣を作ろうとしている安倍晋三氏の内閣人事を、産経新聞の岡田浩明記者が絶賛しています。《能力主義》《挙党一致》《参院枠》《女性登用》《政高党低》と五つのキーワードで説明しようとしていますが、別に褒めるほどのことではありません。
 「能力主義」というのは閣僚経験者の登用が多いことを指しているようですが、新しさがないだけです。「挙党一致」も政権交代後の内閣としては当たり前ですし、上記のように党内圧力に負けただけとしか見えません。「参院枠」がこの中でいちばんひどくて、過去の慣例どおりではないですか。「女性登用」は多少目新しいですが、安倍氏の女友達の人々ですからね。「政高党低」は気象用語の西高東低に引っかけてうまいこと言ったつもりらしいですが、「参院枠」の呆れた取り上げ方と比較すると浮いています。
 挙がっている名前が、「能力主義」で麻生太郎氏、甘利明氏、菅義偉氏、「党内融和」で谷垣禎一氏、石原伸晃氏、林芳正氏、「参院枠」で山本一太氏、橋本聖子氏、山谷えり子氏(しかも拉致担当相)、世耕弘成氏(官房副長官として)、「女性登用」に小渕優子氏、川口順子氏、高市早苗氏といった具合で、事実上の派閥領袖クラスを入れてあとはお友達です。他の報道では下村博文氏が文科相候補として名前が出ていましたが、岡田記者は理由を説明できないので書けなかったか、お友達色が強くなりすぎるのであえて書かなかったのか、どちらでしょう。それにしても、あるていどは予測できていましたが、あらためてひどい面子で、この内閣に少なくとも参院選までの日本国を託すのかと思うと愕然とします。愕然過ぎて、いっそ面白いぐらいです。あはははは。