産経「主張」の力観。他。

「民主党政権は北朝鮮の思うつぼ」　横田夫妻訪朝報道に自民・安倍総裁 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121116/stt12111600340001-n1.htm

　安倍ちゃんに「壺」とか言われても。
　《「拉致問題の解決は、国民の信を得た強力な政府によって対話と圧力の圧力に重点を置いた交渉で初めて成果を得ることができる」》と述べる安倍晋三氏がもし政権に就いたら、せっかく局長級会談までこぎ着けた日朝交渉がまた停滞してしまうのでしょうね。あんた前回、その圧力路線でなんかひとつでも解決したのかよ。

【主張】習近平体制　「覇権国」への備え急げ　国内矛盾転嫁に注意が肝要＋（1/4ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121116/plc12111603110003-n1.htm

　《中国共産党政権は「力が全て」の相手だからだ》とまとめるその口が、そこまで「日本も力が全ての国家体制を」と言っているのですから、話になりません。なにが《互恵・共存の道を探ることが大切》ですか。「外交とは粘り強くタフな交渉」という考え方がすっぽり欠落していて、なにか行き違いがあればすぐ最終手段にしか頭が行かない短絡性は、この産経「主張」と上の安倍氏の姿勢に共通しています。対外問題に限らず、内政についても力で押し切る発想がその根底にあるからこそかと思います。話し合いを受け入れる姿勢がないのです。