黙然日記(廃墟)

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産経論説委員長の距離観。

【風を読む】論説委員長・中静敬一郎 考え直したい「天皇自衛隊」+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121106/plc12110608350004-n1.htm

 昨日付の連載記事【欠陥憲法】とほとんど同じ内容です。部下の記事を焼き直してコラムにするとは、論説委員長すなわち記者のトップとして、どういう了見なのでしょう。フォローのつもりだとしても、あまりにも内容がくっつきすぎていて、別物として読めません。
 昨日も書いたように、皇室と軍隊に距離をとるのは日本として当たり前のことですから、特に自衛隊を冷遇しているとは感じません。自衛隊を陰の存在とする国民意識があるのは、「違憲だから」という憲法解釈が存在するためではなく、やはり戦前の反省が国民の間に、ひいては政府にも、根強くあるからだと考えられます。それは正常な反応で、けっして中静記者が言うような《不正常》ではありません。反省という能力を持ち合わせていない産経新聞のトップなればこそ、こんなわけのわからない解釈を持ち出してくるのでしょうが。