黙然日記(廃墟)

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産経と自主憲法の意味。他。

産経抄】8月11日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120811/plc12081103230007-n1.htm

 李明博韓国大統領の竹島上陸について、怒っています。怒ったあげくに、まあ今回の大統領の行動は選挙目当てなのは明らかなわけですが、日本の総選挙でも領土問題を争点にしろ、と、とんでもないことを言い出しています。「靖国参拝で勝つる!」もそうですが、極右的主張が票になると、本気で思っているらしいところに産経の思考の限界が見え隠れしていますね。

【名言か迷言か】自衛隊は「サイレント・マジョリティー」の信頼に応えろ+(1/5ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120811/plc12081118010013-n1.htm

 政治家発言録のコラムで、ぜんぜん関係ない話をする峯匡孝記者です。それも、よりによって自衛隊防災訓練に関して、新聞(ただし他紙)の見出しにいちゃもんを付けているのです。自分のところが捏造見出しを掲げたことには一言も触れずに。これは呆れた。まさかつい半月前の自紙の捏造事件が記憶にないはずはないでしょうに、また読者もそれを忘れているはずがないのに、何を考えているのでしょうか。恥知らずにもほどがあります。

【from Editor】「国民の憲法」への思い+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120811/plc12081107400009-n1.htm

 安藤慶太・「社会部編集委員」です。どうも、論説委員と肩書を兼ねて、都合のいいときに使い分けているとしか思えません。産経新聞は「国民の憲法」なる自主憲法草案を策定中ですが(最近、委員会の報告がありませんね)、このコラムの書き方によると、どうも安藤記者が社会部編集委員として草案策定を担当しているようです。兼任の謎はそのへんにあるのでしょうか。
 施行65年を経過し、すでに「押しつけ憲法」ではない、議論を裂けていた日本人が責任を持つべきだという安藤記者の考えは、ある面では当たっているでしょう。すでに日本人が日本のものとして受け容れ、責任を持って施行してきた「自主憲法」なのです。必要なら現代に合わせることも考えられますが、自主憲法が全面改憲とイコールには結びつきません。ここのところで、安藤記者の論理は間違っています。

鈴木邦夫 ネット右翼の「朝鮮人は帰れ」攻撃が国守るか疑問」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/583151/

 SAPIO 2012年8月22・29日号の記事なのですが、なぜかiza!で配信されているので、メモしておきます。街頭演説で鈴木氏の一水会と、在特会などの「行動する保守」がぶつかったとき、話し合いを求めたら「朝鮮人! 帰れ!」と罵倒された、というエピソードには、呆れかえるよりありませんでした。話し合いや議論を拒否して、自分のホームだけで行動するのが彼らの特徴、という指摘は、まさにそのとおりでしょう。