産経石川論説委員の教科書観。他。

安倍元首相、修正合意を批判「解散約束させるべきだった」不信任賛成も示唆「信頼できぬなら」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120622/stt12062222410011-n1.htm

　派閥領袖でもない一介の自民党議員が、野党として不信任案に賛成すると述べたことが、どうしてニュースになるのでしょうか。産経の報道基準がわかりません。

【土・日曜日に書く】論説委員・石川水穂　教科書検定で消えた「マ証言」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120623/edc12062303070000-n1.htm

　産経歴史修正主義路線の、現在の元締め的存在である石川論説委員です。
　マッカーサー証言の牽強付会な解釈から（明確に「日本は自衛戦争」と発言したのなら、当時問題にならなかったはずはない、とは思わないのでしょうか）ハルノートのソ連謀略説まで（日本は自衛のために開戦したのか謀略のためなのか、どう主張したいのかまるでわかりません）、これでもかと歴史修正主義を振りかざしています。歴史修正主義者の二大テーマである南京事件（南京大虐殺）と（従軍）慰安婦問題については触れていませんが、これは彼らの策略が功を奏して教科書の記述が曖昧にされつつあるからでしょう。
　マッカーサー証言が「自衛のため」であることがまるで事実かのように断定した上で、一般の教科書に採用されていないことについて文科省を批判しています。教科書問題に関する産経の、いつものパターンですね。
　教科書問題のルーツが「侵略」「進出」の書き換え問題、産経的には《誤報事件》から30年ということで、《マスコミの教科書報道や検定のあり方について、改めて再検証が必要ではないか》とまとめています。産経新聞がマスコミの一翼を担うことを踏まえた上で、改めて再検証が必要ではないかと考えます。