黙然日記(廃墟)

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産経阿比留記者の敗北主義観。

【野田政権考】慰安婦問題、敗北主義に陥るな 外務省「韓国は確信犯的にやっている」+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120609/plc12060909440008-n1.htm

 阿比留瑠比記者だろうなー、と予想しながら読んだら、やっぱり阿比留記者でした。ベタな話の繰り返しなんですが、「パリセイズパーク市は住民の過半数が韓国系」というのは初耳です。いままでは「多くが」という程度の表現しか聞いたことがありませんでした。どっかで伝言ゲームになっているんじゃないかと心配です。
 2007年の、日本側歴史修正主義者による米紙意見広告「THE FACTS」に関して、外務省高官の発言が紹介されています。

 「残念だが、慰安婦問題ではもう勝敗は決している。今さら強制連行はなかったと主張しても、米国では悪質な言い訳か歴史修正主義と受け取られ、かえって逆効果だ。話を蒸し返さない方がいい」

 ずいぶん腰の引けた言い方ですが(阿比留記者に向けて話したためにこうなったのかもしれませんが)、事実認識としてはそのとおりでしょう。というか普通に、歴史修正主義ホロコースト否定論の同類とみられて当然です。
 こうした外務省の姿勢を阿比留記者は「敗北主義」と決めつけていますが、正当な議論に基づいて敗北しているとき、それを素直に認めるのは敗北主義とは言いません。認めない立場の方が「意固地になっている」とか言われるわけです。