産経、拉致問題の存在を認めず。

拉致被害者家族会が不快感　キャンベル氏発言に「親権問題も考えて欲しい」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120508/amr12050814350005-n1.htm

　言われちゃってますね。
　この問題についてはscopedogさんのエントリ

子どもの拉致大国・日本 - 誰かの妄想・はてな版
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20120403/1333471782

　および[家族]タグの一連のエントリがとても参考になります。要するに、子供を拉致された親の悲しみは変わらないし、それはハーグ条約未締結という日本国の不作為によるもので、国家間の問題であることにも変わりはないということです。一方的な被害者面をして、加害者でもあることを指摘されるとその根拠も確かめず激怒するというのは、拉致議連の平沼赳夫氏や家族会の増元照明氏、救う会の面々に共通する姿勢です。拉致問題が歴史認識の問題と一体化した政治問題にされてしまっていることを如実に表していると言えるのではないでしょうか。

拉致:米国務次官補ハーグ条約問題持ち出す　家族会会談で− 毎日ｊｐ(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20120508k0000e030149000c.html

　このニュースは毎日新聞も報じていますが、比較すると産経記事（佐々木類記者）はハーグ条約の名前も出さず、米側がよほど理不尽な要求をしてきたかのような印象を与える記事になっています。毎日の記事もあまり感心できるものではありませんが。

[komorin]追記。

　古森義久氏もブログでいち早く反応しています。

オバマ政権高官が日本の拉致訪米団に暴言：イザ！
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/2680101/
こんな暴言でせっかくに日米協力が妨げられないことを望みたいところです。

　まあ、こもりんならこんなもんでしょうね。