産経、ロケット失敗を言祝ぐ。他。

【産経抄】４月１４日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120414/kor12041403120004-n1.htm

【主張】北ミサイル発射　さらなる暴挙に備えよ　安保理で実効性ある懲罰を＋（1/4ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120414/plc12041403130005-n1.htm

　当然ですが、北朝鮮のロケット失敗を大喜びしています。「産経抄」は《ざまあ見ろ三代目》と実質的に言っているようなものです。「主張」も含め、日本政府の対応に強く批判をしていて、それはどんどんやってもらいたいものですが、観点が少しおかしいと思います。わたしの結論を言えば、野田佳彦内閣は、すべての政策で官僚の思うがままにされています。それは防衛政策についても同じことで、今回のロケット発射に対する過剰反応とそれに伴うパフォーマンス的な対応態勢は、防衛省の望みどおりと考えるべきでしょう（今の防衛大臣がなんかの役に立っていると考える人はいないでしょう）。自公政権時代から積み上げてきたMDシステムなどの軍事態勢が空振りに終わった、それどころか惨めな失敗に終わったことを認識せず、官邸の空回りを政権の責任にしているようでは（官僚の好き勝手にさせているのですから政権の責任もあるのは確かですが）、今後への反省も教訓もなにもありません。

「【野田政権考】恥ずかしい民主党外交」：イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/556464/

　阿比留瑠比政治部記者です。前原誠司氏がロシア訪問を予定していることに対して「二元外交だ」と批判していますが、さて。民主党の鳩山友紀夫最高顧問が輿石東幹事長らと別個かつ同時に中国を訪問した問題と違って、政調会長がきちんと党の意見を代表して訪問するのなら、露払いであって二元外交とは異なります。批判するのなら、どちらになるのかを見極めてからでも十分ではないでしょうか。民主党のやることなすことなんでも反対、なんでも批判の阿比留記者らしいコラムではあります。