黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経記者のオチ感覚。

【土・日曜日に書く】ニューヨーク駐在編集委員・松浦肇 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120318/amr12031803050001-n1.htm

 テーマは《米国は慈善団体にあらず》。なぜ米国は日米同盟で日本を援助しなければならないか、投資の観点ではすでに魅力を失っているではないか。このように問題提起して米国の全体戦略を論じています。いちいちもっともな指摘が多く、日米関係が距離を拡げることは必然だと思わせます。さすが商都ニューヨーク駐在記者、ワシントン組とは視点が違う、と思ったのは、途中まででした。最後はいきなり、だから日本はもっと米国様に追従して投資(保護)していただかねばならない、と、ワシントン組と同じ日米同盟絶対論に戻ってしまいます。なんだろうこの脱力感は。

「【軍事情勢】神の国・中国」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/550424/

 というわけで、日曜日のお楽しみ・野口裕之記者です。中国は自らを絶対化して“神の国”とみなしている、という、嫌味たらたらの文章ですが、野口記者にしては内容がまとまっている方です。ただ、国内に信仰の自由がない中国は自らに侵攻の自由を与えている、というこのオチはいかがなものかと思います。

【安全保障読本】(61)偽善国家と訣別せよ+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120318/plc12031822530009-n1.htm

 なぜか署名がないのですが、これも野口記者でいいのでしょうか。振り仮名を多用したり、まとまりのない内容からして、野口記者としか思えないのですが。
 ええ、まとまりなんかありません。見出しの「偽善国家との訣別」は、JAXA法から平和目的限定を削除したり武器輸出三原則を緩和したりといった野田佳彦政権の危険な傾向を歓迎するものですが(しかし野田政権ののの字も出てきません)、詰め込みすぎてなにが言いたいのかわからなくなっています。駄洒落オチでないだけマシ、といったところでしょうか。