黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経、いちいち騒ぐ。他。

 今上の手術成功を心よりお慶び申し上げます。

【陛下心臓手術】韓国主要メディアは速報なし 低い関心 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120218/kor12021820100005-n1.htm

 そりゃそうでしょう。産経が騒ぎすぎなだけです。国内の他紙に較べても膨大な数の記事を配信しています。たとえば、李明博大統領が手術を受けたとして、その無事終了を産経はいちいち速報するんですか。通常記事で十分でしょう。極言すれば、「自分が関心あることは他人も同じぐらい関心を持って当たりまえ」という感覚が、産経の偏向報道を生んでいると思います。

「採択制度踏みにじられた」 八重山教科書問題で安藤記者が講演 沖縄「正論」友の会セミナー - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120217/edc12021722390001-n1.htm

 謎記事です。いや、「正論」が各地で集会を開いてそれをいちいち産経新聞が紙面で紹介するのはいつも通りだし、講演テーマの難癖ぶりもいつもの安藤記者なのですが、その肩書きが《産経新聞東京本社社会部の安藤慶太編集委員》になっているのです。1月16日付の「一筆多論」*1で安藤記者が編集委員から論説委員に昇進したと明らかになり、産経ウォッチャーを驚愕のパニックに陥れたのですが、あれはどうなったのでしょう。1ヶ月限定の昇進なんて考えられません(産経新聞には、論説委員長を7ヶ月で辞めてヒラ論説委員になった皿木喜久記者の例もありますから、断言はできませんが)。前回の肩書が間違っていたと考えるといろいろ安心できるのですが、そもそも「一筆多論」は(知るかぎり)論説委員のみが担当するコラムです。
 この記事で次回予告として名前が挙がっている湯浅博記者は、ふだん紙面で使う「東京特派員」ではなく《産経新聞特別記者の湯浅博論説委員》となっていますから(しかしいつのまにか特別記者になっていたんですね。準OBですか)、産経記者の肩書表記になにか特別なルールがあるのかもしれません。しかしそうでなければ、自社記者の肩書を誤報したという、新聞史上稀に見る例となりますね。

【政論】首相の岩国移転拒否 拙速ではないか - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120218/plc12021800140002-n1.htm

 半沢尚久記者のコラム。首相発言を《受け入れ拒否を明言した》と断言する方が、拙速ではないでしょうか。基地問題に関しては昔から腹芸の世界です。それが通用しなかった鳩山友紀夫元首相の印象が際だっていて、民主党の政治家はみんなそうだと思いこんでいるのでしょうか。野田佳彦首相は将来的な移転まで拒否すると明言してはいないでしょう。そのへんの、よく言えば腹芸、悪く言えば曖昧さをツッコんだ方が面白いコラムになったはずなのですが、まだまだですね。