産経「主張」の春闘観。
【主張】春闘スタート 労使はまず成長を目指せ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120126/biz12012603170001-n1.htm
自由主義経済を擁護するために、と言えば聞こえはいいですが、要は財界の意向で一般紙として創刊された産経新聞ですから、もちろん春闘では雇用側の立場をあからさまにしています。統一春闘そのものをなくして個別交渉にせよ、というのも、一理はありますが、同じ路線の上でしょう。
デフレ脱却のためにも賃上げを求める労働側に対して、とんでもない、空洞化防止で雇用維持が精一杯だ、という資本側の主張が今年の(今年に限りませんが)対立点のようですが、労働者=一般消費者の給与総額が上がらなければ、そしてそれが公平に配分されなければ、デフレ脱却はならず経済成長も望めず、ひいては企業の利益にもならないことは、ここで何度も指摘してきたとおりです。非正規雇用やワープアの問題に向き合おうとしない労働側の聯合にも、もちろん問題はあります。
産経は賃上げの代替として、雇用形態の多様化を提案していますが、「安上がりの労働力」を増やしたいだけではないか、という疑念も浮かんできます。ていうか話をそらしてるだけじゃん。