産経文化部記者の辛口観。他。
【戯言戯画】野田佳彦首相 空気が分かっていただけるか - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120116/plc12011608000002-n1.htm
産経のコラムはいきなり始まったり終わったりでわかりづらいのですが、昨年来(おそらく震災以来)の再開で実質第1回なのでしょう。文化部記者(今回は喜多由浩記者)による《批判を承知》の《辛口コラム》だそうなので、遠慮なく批判させていただきます。
「辛口コラム」の第1回が首相批判とは、あまりに安易で、泣けてきますね。これが「文化部記者による政治コラム」なら首相から始めるのはわかりますが、各界著名人を“斬る”(産経はこの表現が好きですね)ものならば、他にもっと文化部らしい相手はいるんじゃないですか。内容も、政治部のコラムに負けず劣らずひどいものです。わたしは、「産経でひどいのは政治部だけで、社会部などは能力なりにがんばっている」*1という擁護をしばしばするのですが、文化部に対してはそれも通用しないのでしょうか。
最初がいきなり《ボクは》。日本語の慣習として行頭に一人称を持ってくるものではないとか、そんな文章作法以前の問題です。これが「ボクは千葉県印旛沼に住むドジョウです」とメルヘン仕立てで始まるのなら、文化部記者が政治コラムを書く意味もあるでしょうが、そうじゃないんですよ。喜多記者の一人称が《ボク》なんですよ。「僕」や「ぼく」でさえなく、「ボク」が。内容も小学生レベルで、自国の首相はまだしも、隣国の大統領を《恥知らず》と罵倒する、喜多記者の方がよほど恥を知らないと言わざるを得ません。このコラムが文化部記者の回り持ちだとしたら、喜多記者を超える人材がさらに現れてくるのか、また喜多記者の次回作はいったいどうなるのか、目が離せなくなってまいりました。
「産経デジタル・スタッフ募集」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/542242/
そんなわけで産経も人材難のようですが、自社広告を一般記事に紛れ込ませるのはどんなものでしょうか。人材難というか、編集スタッフは人手不足、優秀な記者は離れてゆき、後に残るは簡単なサイト運営や写真整理業務なども任せられない人ばかり、なんてことになっているんでしょうが。