黙然日記(廃墟)

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産経、讃える。他。

 本来26日分になる記事の取りこぼしを。

共産、被災地選挙でじわり 他勢力「支援は票目当て」と警戒+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111126/elc11112623030002-n1.htm

 伊藤真呂武、荒船清太両記者の連名によるお笑い記事。普通に考えて、反原発の主張が支持されて議席を伸ばしたのだと思うのですが、そんな分析は一言子も書かれていません。それどころか、《脱原発での議会工作を加速させそうだ》と、まるで議席を得たのが悪いことかのような記述もあります。
 また、票目当ての支援であっても、「やらぬ善よりやる偽善」でしょう。支援しただけで票を受ける資格はあると思います。現地での活動をリポートした部分が、まるで同党の宣伝記事になっているのも可笑しいですね。

【名言か迷言か】平成の歴代首相を「仕分け」する 最高評価は誰?+(1/5ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111126/plc11112618000007-n1.htm

 その週(日曜日掲載なので前週)の政治家発言を取り上げるコーナーのはずなのですが(いちおうそういうこともしていますが)、なにやら突然おかしなことを始めています。前週に行われた仕分け会議の注目度が低い、ならば歴代首相の「仕分け」をした方が《建設的》だ(なぜ?)、対象は平成以後に限る(なぜ?)、評価基準から「指導力」や「クリーン」は外す(なぜ?)、という、実に見事なものです。これを新聞という公器に載せようというのですから、森山昌秀記者の度胸は見上げたものがあります。
 で、《総合1位は安倍晋三氏》、《鳩山由紀夫氏25点、菅直人氏26点、福田康夫氏28点、村山富市氏29点の計4人。ワーストの4氏は「不可」と判定せざるを得ない》という結論になります。いやもうほんと、あまりの見事さに呆れて開いた口がふさがりません。以下、いかに安倍ちゃんが偉かったか、失点などなかったか、先日のインタビュー*1にいかに価値があったかを蕩々と述べ、《安倍内閣の挫折は日本の政治にとって極めて惜しまれる事態だった》と結論づけています。産経新聞は「日刊安倍晋三」になりつつあるということでよろしいでしょうか。