産経「主張」の説明技術。

【主張】食と放射能　極端な安心希求は問題だ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111028/dst11102803080001-n1.htm

　繰り返し述べているように、わたし個人は気にしないし、安全希求の行き過ぎを憂慮しているのですが、ここまで極端な楽観論も行き過ぎだろうと思います。
　≪理にかなった結論を導くに足る科学的データが不足していること≫を認め、ならば≪安全側に立って判断するのが常道≫としながら、≪極端な安心希求は、かえってデメリットを多くする≫とか≪当面は現行の暫定値を用い≫とか、結局は「データを無視して安全宣言しろ」と言っているようなものです。「もっとデータや資料を集めることはできないのか」といった（難しいことはわかりますが）、まともな批判もそこには含まれていません。≪混乱防止≫の一言を旗印に掲げていますが、本当の意味で国民の不安を除くことこそ混乱を防止する最大の策でしょう。なにより、最後の≪国民への説明技術に磨きをかける一層の努力≫ってのは、いったいどういうつもりで言っているのでしょうか。口先だけで国民をだまし続けた自民党政権時代を懐かしんでいるのでしょうか。