産経抄の原発神話観。

【産経抄】９月２２日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110922/dst11092203370006-n1.htm
　▼３・１１以来、原発の安全神話が崩れたのは事実だ。原発を目の敵にして、忌避していれば安全と考えるのもまた、「神話」にすぎない。

　福島産の花火を拒否したなどというニュースに触れると、なんともやりきれない思いになります。≪こっち側≫と≪あっち側≫を区別する、あえて言えば差別の構造がそこにはあるからです。
　「産経抄」がその構造を指摘したことは、踏み込みが足りないとはいえ、評価します。引用した結語部分も、わたしは、「原発事故被害を対岸の火事ではなく、共有すべき悲劇として受け止めるべきだ」というように読んだのですが、いやこれは「（原発事故ではなく）原発を忌避すべきではない」と読める、という指摘を見て、少し考えているところです。参詣のことだから、後者のつもりで書いているのかもしれませんね。いずれにしろ引用部は、ついに産経が「原発神話の崩壊」を認めた点に価値があると思います。