産経抄の増税観。

【産経抄】９月３日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110903/plc11090302560003-n1.htm

　「経営の神様」にとどまらず、実際にある種の宗教的な信仰すら受けている松下幸之助の、遺志を継いでいるのか。松下政経塾出身の首相にそんな注文をつけているわけですが、産経はいつから増税反対になったのでしょうね。≪増税、増税と言い過ぎる≫と言いますが、少なくとも消費税増税に関しては、地ならしをやってやりすぎるということはありません。かつて失敗した消費税増税はすべて、首相が唐突に言い出したことへの猛反発が失敗をもたらしたのでした。わたしは消費税増税に必ずしも賛成ではありませんが、やるならやるで道筋というものがあるだろうとは考えています。
　あるいは産経は、法人税増税を警戒しているのでしょうか。消費税だけ（唐突に）増税して法人税を減税し、企業は設備投資を行ってごく短期的に景気が上向きになっても、投資した設備から生み出される製品を最終消費者が誰も買わない、買えないという、地獄のような経済状況が目に浮かびます（2000年代前半に実際に起きていたことです）。松下翁の望んだ≪無税国家≫は、そんなものではないだろうと思うのですが。