産経抄、裏切られる。他。

【産経抄】９月１日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110901/plc11090103130002-n1.htm

　≪どじょうがさ　金魚のまねすることねんだよなあ≫（相田みつを）。どじょうというのは泥臭いもので、政治の世界で「泥臭い」というと、目的のために（それが私的であると公的であると問わず）なりふりかまわず努力することです。そういう意味で、災害対策や財政再建のためにまず政権の安定を考え、対立派閥の大物を取り込むのは、≪どじょう首相≫にふさわしいと言えましょう。勝手に変な期待をかけておいて、裏切られたかのような嘆きを見せるのは、自分を金魚と勘違いしたマスコミならでは、でしょうか。
　「産経がさ　新聞のまねすることねんだよなあ」。ファンクラブスレのこの書き込みがあまりに秀逸なので引用させていただきます。

【主張】電力制限解除へ　新首相は再稼働へ道開け＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110901/dst11090103150003-n1.htm

　この夏の電力危機を乗り切ったという事実を、産経はあまり認めたくないようです。大停電の発生もしくは、春の計画停電における混乱の再来を期待していたのでしょう。この夏の経験で、「原発なくてもなんとかなるんじゃね？」とみんな気づいてしまったのですから、そりゃ都合が悪いでしょうね。今度は冬のピークがどうのと言い出していますが、夏のピークに比べれば山が低いことは言うまでもありません。
　今回の電力危機は別に菅直人前首相の≪場当たり政策≫とは関係ありません。脱原発発言のあった6月以前から予測されており計画停電などの形で現実になっていたものです。「脱原発」の発想がなんでも悪い、と思わせたいのはわかりますが、強引と言うべきでしょう。≪菅直人首相≫≪野田佳彦新政権≫という並べ方もおかしいし、現時点で菅氏を首相と書くのも変でしょう。どうも、何を考えているのだかよくわかりません。