黙然日記(廃墟)

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産経抄の濁点観。

産経抄】8月30日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110830/plc11083002590000-n1.htm

 あれからちょうど2年という日に3人目の新総理が誕生したわけですが、「産経抄」は野田佳彦新総理をとりあえず歓迎の気配です。その最大の理由は≪「『A級戦犯』と呼ばれた人たちは戦争犯罪人ではない」と発言するなど、歴史認識にもぶれがない≫からのようです。ここで驚くべき事実は、産経用語の「ぶれがない」とはどうやら、「大きく振れている」の意味らしいことです。濁点のあるなしで大違いなんですね、というか、世間の用法とあまりに違うので、あらためて産経記事読解の奥深さに唸らされました。そういえば確かに、産経が「ぶれない」と誉めそやす政治家は、大きく(なぜか特定の一方に)振れている人ばかりです。ああもちろん、村山談話を口を極めて罵りながら、総理就任と同時におちょぼ口で「継承します」と唱えた誰かさんについては例外ですが。野田新総理がこれからA級戦犯発言を修正したら、産経はどう対応するのでしょうか。