産経抄の先輩観。他。

【産経抄】８月２９日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110829/trd11082902390000-n1.htm

　元産経新聞記者である金田浩一呂氏への追悼コラムです。追悼コラムはツッコみにくいし、今回のもよくできていいます。かつての産経記者には愛すべき人柄の持ち主が多かったのだなあ、と思わされてしまいます。
　産経政治部はもう伝統的にアレなのでしょうが、文芸部は司馬遼太郎を筆頭にそれなりの人材を輩出しているように思います（他紙もそういう傾向はありますが）。たびたび指摘していますが、社会部も野口裕之記者や安藤慶太記者などがいるにもかかわらず、まともに社会問題に取り組む記者もそれなりにいて、産経の主流が政治部でなければなあ、と慨嘆せざるを得ないところです。もっともそれでは、我々ウォッチャーの愛する産経新聞ではなくなってしまいますが。

【主張】代表選きょう投票　国難打開できる選択を＋（1/3ページ） - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110829/plc11082902400001-n1.htm

　産経が前原誠司氏だ前原氏だと騒いでいるので、わたしもすっかりそんな気になってしまっていたのですが、蓋を開けてみれば5人中3位でしたね。この「主張」でも、海江田万里氏が圧倒的有利のように書いています（実際は2位）。まあ、産経政治部の見込み違いは、これも今に始まった話ではありません。
　ある面ではマニフェストを修正しろと迫り、ある面では≪持論を安易に変えるのは極めて疑問≫と、一つの文章の中で見事なダブスタを演じているのも、これもいつもの産経ペースですね。