産経抄の嵐観。

【産経抄】８月２８日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110828/plc11082802410002-n1.htm

　政治の季節ということで、連日代表選のネタです。たしかに2006年以後、毎年9月に首相が交代する（昨年のみ3箇月前倒し）のは奇妙なものですが、政権行き詰まりによる投げ出しが3人（うち1人は公称病気による）、事実上の任期切れ総選挙による政権交代が1人、そしてなぜ辞めるのかいまだにわからないのが1人と、それぞれ事情が違うわけです。文句を言うにはあたらないでしょう。
　政局を「コップの中の嵐」にたとえるのはベタな表現ですが、それは「コップの外に影響しない」という含意があります。まだ半年を経ぬ被災地への対策や、今後のエネルギー政策など、大きな岐路に立たされている現状で、指導者の交代はそう小さなものでもないでしょう。現実の颱風にしても、大震災ほどではありませんが毎年のように死者を出しており、日本にとっての大きな脅威です。安易に政治コラムのネタにしてよいものとも思えないのですが。