産経抄の反社会勢力観。

【産経抄】８月２５日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110825/crm11082503140005-n1.htm

　問題のタレントのことを、わたしは個人的には嫌いなのでどーでもいい事件なのですが、抄子はずいぶん評価しているようですね。≪後輩の面倒見が大変いい人≫とか書いていますが、元相方の面倒は見ていたのでしょうか。あるいは、数年前に若手社員に暴力を振るったとされる事件は、あれはどうなったんでしたっけ。もともと「珍走団上がり」で売り出していた人*1が、暴力団とかかわりがあったとしても、わたしはちっとも驚きませんし、社会人として重大なけじめが要求されるのは当然だろうと思います。
　個人的な好き嫌いはともかくとして、仮に問題のタレントが代えがたい才能の持ち主であったとしても、反社会勢力とかかわっていたことが明白なら、引退はやむなしとするところでしょう。ところが抄子の書き方はどうも、「そのぐらいのことで」と言いたげな様子です。「芸能界では昔からあったことだ」と。彼の才能を持ち上げるのも、その引退を惜しむためではなく、「そのぐらいのことで」と言うためではないかとさえわたしには思えます。とても全国紙の一面コラムとは思えないこの態度は、どうしたものでしょうか。あるいはこれは、某政党の特に某政治的立場にある政治家たちが反社会勢力と結びついていることが明らかになったときのための、伏線なのでしょうか。

*1:30年前のMANZAIブームのころ。当時からそういう部分が嫌いでした。