産経抄、前例を探す。

【産経抄】７月９日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110709/plc11070903010002-n1.htm

　産経新聞の記者は、《暴言屋と権力亡者と腰抜けしかいなくなってしまったのか》と始まる（違います）今日の「産経抄」です。
　まず驚くのが、どうやら抄子は、原発事故が4箇月で収束すると思っているらしいことです。これはたぶん難癖ではなく、本気でそう思っているのでしょう。4箇月を経ても冷温停止しないのは、取るべき対策を取ってこなかった政治の責任で、本来ならもう停止しているはずだと。こういう人には、いくら説明しても無駄なんですよねえ……。
　首相の奇行が目立つというのですが、焼き肉と寿司とイタリアンをはしごしたからといって、なにもそれぞれでフルコースを平らげたわけでもないでしょうし、1席10万円のバーをはしごするのに比べたらなにほどのことでしょう。
　《腰抜け》うんぬんは辞表を出して総理退陣を求めない官房長官らに向けられているのですが、はて、枝野幸男官房長官に菅おろしを思わせる言動が今まであったのでしょうか。もしかして、仙谷由人副長官がまだ官房長官だと思いこんでいるのではないですか。
　最後にいたり、病気を理由に首相を押し込めてしまえ、と、産経記者らしい暴言屋ぶりが発揮されます。これは、あれですか。使えなくなり都合の悪くなった首相を病気と称して押し込めた、2007年の前例から出てきた発想ですか。