産経「主張」、肩に力が入る。他。
【産経抄】7月5日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110705/plc11070503050007-n1.htm
映画『慕情』の原題"Love Is A Many-Splendored Thing"を《恋はたくさんのすばらしいもの》と訳すのはあきらかな誤訳で、「恋はたくさんの輝きを持ったもの」とするべきだ、という指摘が、産経抄ファンクラブスレッドにありました。「産経抄」訳では日本語でも「恋」が複数形に思えて、奇妙な印象を受けます。それにしても、今この映画が封切られたら、今時の配給会社は『ラブ・イズ・ア・メニー・スプレンダード・シング』とか平気でやるんでしょうね。
他人様のネタを別にすると、内容については、あんまり突っ込みようがないというか。復興担当相の発言は、こちらも内容としては間違っていないのですが、言い方にあまりに問題がありすぎます。「県の方でまとめないと、国は何もしない」という発言には問題がありますが、「国は何もできない」なら、常識の範囲内です。そのへんの、ちょっとしたずれ具合が、しかしコミュニケーションとしては大きな食い違いになっているので、批判はされて当然でしょう。もっとも、こうしたニュアンスの面での問題発言をあげつらうと同時に誤訳をやらかしていては、説得力も何もないわけですが。
【主張】松本復興相 被災者と共に歩めるのか+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110705/plc11070503130008-n1.htm
「主張」でも当然取り上げていますが、原発擁護や首相即時退陣論と違い、たまに文句なく読者の支持を得られるネタが出てきたからといって、張り切り過ぎです。担当相が辞表提出した今となっては、この肩に力の入った具合が、妙におかしくてしかたありません。