産経抄の平均点。

【産経抄】７月６日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110706/dst11070603050001-n1.htm

　河童伝説の形で自然の恐ろしさを伝えた古人の知恵について、《自然が生み出した「危機管理」術といえる》という表現は、なんだかしっくりこないものがあります。おまえ「危機管理」言いたいだけちゃうんかと。それにしてもおかしいですが。
　このままいつもの政界批判か、現実に被害者を出した事故と政界を一緒に論じるのは不謹慎だなあ、と思っていたら《事故と政界を一緒くたに論じるのは不謹慎かもしれない》と、わかっててやっているからタチが悪いとしか言いようがありません。河童の話とは《深み》《落とし穴》あたりが共通しているだけで、自然の脅威といった共通点はなく、必然性がありません。
　それにしてもいまさらながら改めて驚くべきは、今日のこれが「産経抄」として特に出来が悪いわけではなく、平均的なレベルだということです。平均的ということはもっと出来がいいこともあれば、さらに出来が悪いときもあるということです。出来がいい日はツッコみにくいためここでは取り上げないので、当ブログで紹介している「産経抄」の中では、これは出来のいい方ということになってしまいます。おそろしいものです。