黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の悪あがき。

【主張】閣僚人事 延命の悪あがきにすぎぬ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110628/stt11062803280000-n1.htm

 菅政権の今回の内閣改造も、いささか苦し紛れというか実効性がよく見えないところがあります。復興本部を立ち上げたからこれで万全、というものでもないでしょう。が、これを《悪あがき》とまで見るのも、あまりに菅憎しに偏っていないでしょうか。内閣改造は多くの場合、支持率向上効果も狙って行うものです。たとえば閣僚不祥事の連発で支持率低下に悩んだ首相が、「1箇月後に内閣改造する」と宣言しその間延命をはかり、改造内閣1箇月にして突然体調不良と政局の行き詰まりを理由に辞任表明してしまった例がありましたが、ああいうのこそ「悪あがき」ではないのでしょうか
 たとえば、自民党から政務官をヘッドハントしたことが、なぜ政権延命の一部なのか、つながりがわかりません。《まるで「けんか」を売るような方策》というのは同感ですが、野党に喧嘩を売ればそれだけ手詰まりになるわけです。根本的な話ですが、辞任時期がいくら後ろにずれても、その間何もできなければ、政権についている意味がありません。権力のふるいようがないからです。では何のために喧嘩を売ったのか、それはわかりませんが。どうせもう野党というか自民公明両党は、反対のための反対をするだけの政党になってしまっているので、ヘッドハントをしてもしなくても同じだ、ということなのかな。いずれにしろ延命とは関係なく、有能な人材を得たことでめどの達成が早まれば、延命どころか退任時期が早まるわけです。