黙然日記(廃墟)

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産経野口記者の生命財産はいかに守られるか。

【軍事情勢】主権を守る覚悟 安全保障・危機管理も危うい日本+(1/4ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110613/plc11061306010000-n1.htm

 新聞休刊日ということでいつもの「産経抄」「主張」などはないのですが、野口裕之記者の「軍事情勢」が配信されています。昨日の安藤記者と同じく、いつもの野口節なんですが。
 全4ページのうち3ページを要約すると「フォークランド紛争の話」で、わたしにはよくわからないのでおいときます。例によって、詳しい人から見れば突っ込みどころが多いのでしょうが。
 最初の1ページを要約すると、「安全保障とは国民の生命ではなく国家主権を守ること」で、馬鹿げているにもほどがあります。広い意味での安全保障*1はもちろん、軍事的な意味に限っても、その窮極の目的は国民の生命財産の保護でしょう。そのために軍人の生命を犠牲にすることがあるとしても、一般国民の生命を主権保持のための盾にするような選択は、少なくともまともな国家ではあり得ません。まともでない国家を除き、軍人ではなく国民の生命より優先して、別のもの(国家主権など)を守ろうとした「安全保障」の例を、野口記者はなにか一つでも挙げられるでしょうか。ここでたとえば、第二次世界大戦における大日本帝国の例を出し、国民の犠牲を正当化するようなら、わたしは本気で怒ります。ほとんどの日本国民も同じだと思います。挙げかねないのが野口記者なのですが。

*1:たとえば地震津波への対策も、国民の生命財産を守る広い意味での安全保障であることは言うまでもありませんが、野口記者にはそういう認識もなさそうです。