産経抄の更衣観。

【産経抄】６月５日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110605/plc11060502470003-n1.htm

　不信任案否決直後の興奮からはだいぶ落ち着いたようですが、あいかわらず「菅やめろ」「首相さえ辞めればすべてうまくいく」しか頭になさそうな「産経抄」です。
　《支持率も依然低迷したままの今、首相退陣や総選挙で政権を衣替えし、スッキリしたいと願っているのは多くの国民の方なのだ》。このスジで攻めると一見もっともらしく見えますが、どうでしょうか。不信任案前も後も、世論調査の結果はそうなっていません。たとえば直後の共同通信緊急世論調査や、今朝の『新報道2001』。

小沢支持派議員を評価せず８９％　首相進退は拮抗、世論調査−北海道新聞[政治]
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/296859.html
退陣の意向を表明した首相に関し「辞めるのは当然」との回答は４８・１％、「辞める必要はない」は４５・１％で、拮抗。

新報道2001調査結果 - フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/shin2001/chousa/2008/110605.html
【問1】菅首相が震災・原発対応に「一定のメド」がついた時点で、辞任する意向を表明しました。あなたはどう思いますか。

	菅首相の決断を支持する	59.6％
	菅首相の決断を支持しない	36.4％
	（その他・わからない）	4.0％

　「すぐ辞めろ」が国民多数の声とは、とても言える結果ではありません。またいずれの調査でも、内閣支持率・民主党支持率とも上昇しています。『新報道2001』はともかく、共同通信調査の結果は抄子も見ているはずです。
　衣替えを持ち出して政権交代を求めていすが、そうした安易な気分こそ（自公政権時代は「選挙向けの看板掛け替え」とか平気で口にしていましたよね）、国民から拒否されているのではないですか。