産経抄のバランス感覚。
【産経抄】3月30日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/499872/
【産経抄】3月31日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110331/dst11033102440004-n1.htm
戦後復興の秘訣が、前向きと後ろ向きのバランスにあったという点は賛同します。未来に向けた努力と、過去の戦争を反省する意識と。まさか、「産経抄」がこんなことを言い出すとは思いませんでしたが、わたしはなにか誤読しているでしょうか。え、「反省抜きで死者への悼みだけでバランスを取っていた」? まともに考えればありえないでしょう、そんな事実解釈は。まともでなければなんでもできますが。
石原慎太郎都知事の花見自粛要請もくだらないというか、「上野や九段での毎年の狂宴を今年もやるのか、ちっとは考えろよ」てな話ならわかりますが、それは別に今年に限った話でもありません。桜の花に死者を思う日本古来の(あるいは梶井基次郎以来の)感性を、取り戻すことが先決ではないでしょうか。