黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経抄、沖縄を愚弄する。

産経抄】3月9日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/494874/
産経抄】3月9日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110309/plc11030902480002-n1.htm

 これはひどいこーれーはひーどーいぞー! (今川演出で)。筆者は沖縄在住経験があるようですが、いったい誰なのでしょうか*1。このレベルの人材が産経の中堅・ベテラン記者にそう何人もいるわけではないだろうから特定できるかも、と考えたのですが、現実にいるから困ったものです。
 コメント欄でikaさんが予想されていたのですが

『メア発言に対するサンケイの論調予想
1)無視する
2)「沖縄県民にもそう言われても仕方が無い面もあるのはいなめない」と擁護しつつ最終行で「こんな些細なことで何より重要な日米同盟にヒビを入れてはならない」と強調する。
3)「認識に問題が無いとは言えない」と一応反論するフリをしつつ最終行で「こんな些細なことで何より重要な日米同盟にヒビを入れてはならない」と強調する。』
http://d.hatena.ne.jp/pr3/20110307/1299508781

 2に近いですが、予想の遙か上をいっていますね。具体的には犠牲バントと場外ホームランぐらい。
 毎日新聞朝日新聞・読売新聞各紙の一面コラム(他に朝日社説)がこの発言を取り上げていますが、読み比べると「産経抄」の異常さがわかるかと思います*2

 それでは見ていきましょうか。書簡体で、宛先の沖縄県民を持ち上げるふりをして、じっさいには慇懃無礼という言葉そのものです。《ウチナー時間》という概念が本当にあるのか知りませんが(本土でも「光画部時間」のたぐいはよく耳にします)、どう考えても離婚率は怠惰と関係ないでしょう。偏見をもって、相手を蔑むための発言としか思えず、メア発言問題と切り離して産経抄」のこの記述だけでも大問題ではないのですか。もっとも、産経の沖縄蔑視発言は、今に始まったことではありませんが、だからこそ今回の記述も問題なのです。
 続く「ゆすりの名人」云々への反応もひどいものです。それが基地対策費などであることを反語的に肯定しています(まさかここで言い逃れはしないでしょうね)。経済的不振の地域や負担をかけている地域に対策費を落とすのはごく普通の政策で、いずれにしろ政府の判断であり、沖縄県民あるいは沖縄県が脅迫的なゆすりをかけたと考える根拠が、どこになるのでしょうか。
 メア氏が沖縄で、たまたま個人的にいやな思いをした可能性は考えられますが、外交官の公の場での発言を許す理由にはなりません。また、沖縄総領事としての3年間ずっといやな思いをしていたというなら、それは最初から偏見を持っていたためではないかと疑われます。
 そして、産経抄の《正直者か》という評価には、ほとほと呆れました。外国高官の発言に媚びへつらって自国民を貶める輩を、なんと言うんでしたっけ。売国奴でいいんですか。なんかもっと厳しい表現がありそうなものですけど。

 そして、ここまでは産経にとって、重要な話ではないらしいのです。《もっと重要なのは「改憲されていたら〜》と話が続きます。いわゆる安保タダ乗り論のたぐいですが、ここまで薄汚い文章は、もう相手にする気にもなりません。

 最後に一言ゆっとくから。ド腐れ売国奴産経抄日本国籍離脱してからそのアタマかち割ってオガクズ詰めて、沖縄で百万回土下座して、そのまんま太平洋の彼方に消えちまえよ。なにかもっと適切な表現がありそうなのですが、今ちょっと思いつきません。

*1:沖縄在住経験で小山裕士元那覇支局長を(久々に)思い出したのですが、そもそも彼は大阪本社でした。また、ブログ http://koyamay.iza.ne.jp/blog/ を見に行ってみると、2009年いっぱいで更新停止はともかく、現時点でユーザブログ扱いに変わっていました。つまりもう産経の記者ではないということです。おそらくこのタイミングで退社したということなのでしょう。

*2:読み比べには d:id:MANYS:20110309:1299674122 が便利です、と宣伝。