産経抄の皮肉レベル。

【産経抄】３月２日 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/493915/
【産経抄】３月２日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110302/stt11030202500002-n1.htm

　深夜採決に対するテンプレートどおりの皮肉が、逆に笑えてしまいます。すごいな。新聞の一面コラムって、50年ぐらい進歩を止めてるのかな。《議場で居眠りして体力を温存しているセンセイ方》というと、あの方々ですかとか*1、法案に反対なのに党議校則違反が怖くて欠席で逃げたことを批判するのも、いろいろブーメランじゃないかとか、安っぽい皮肉にはさらに安っぽい皮肉で返されてしまうのではないですか。
　この採決欠席を批判するのに、こともあろうに国鉄の労組が行った遵法闘争を持ち出してくるあたり、いかにも産経ですかね。今重うと、あのときストライキを禁止されていた労組が遵法闘争の道を選んだのは国鉄利用者にとって幸いなことで、同じサボタージュでも安全性確保の面の手抜きをされていたら、大変なことになっていました。争議によって国鉄が国民から見捨てられた、という歴史観が産経は好きなようですが、その結果である国鉄民営化が安全性の面でなにを引き起こしたかを、宝塚線事故から学べるのでは泣くでしょうか。

*1: 時事ドットコム：本会議に臨む、たちあがれ日本の３議員 上葉 （asyura2の記事）