黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の与党観。

16人会派離脱届 呆れる「権力闘争ごっこ」 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/492095/
【主張】16人会派離脱届 呆れる「権力闘争ごっこ」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110218/stt11021803150004-n1.htm

 分派して政権批判に転じた議員たちに対して、《政権与党として財政運営への責任意識と自覚を欠いている》と批判しているのは、いったいなんなんでしょう。まだ離党はしていないとはいえ、彼らの立場がどういうモノになったのか、把握できていないのでしょうか。「与党」と「野党」の立場の違いが、下野なう産経にはもうわけがわからなくなってしまっているのかもしれません。
 会派離脱した議員たちの行動を好意的に見るなら、政権中枢に対して発言力のない議員による、一種のストライキでしょう。議席という力を集団で平和的に行使することで、一定範囲の影響力を行使しようというものです。議会政治とはそういうもので、これがますます政権運営を困難にすることはたしかですが、単純に《「権力闘争ごっこ」》と断じられるものでもないでしょう。議員らの要求も、小沢氏の無罪放免とかではなくて、マニフェストの完遂という、ごく当たり前の内容です。
産経の結論はいつものように、「《国難ともいうべき課題が山積して》いる、だから議会で騒ぎを起こすな」というもので、このへんは一党支配与党独裁時代の感覚がまだそのままのようです。いっぺんほんとに、学級会からやり直してきてくださいよ。