黙然日記(廃墟)

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産経抄、共助を勧める。

産経抄】2月4日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/489849/
産経抄】2月4日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110204/trd11020403290000-n1.htm

 関東地方の異常乾燥と木枯らしも、これはこれでつらいものなんだけどなあ、などとつぶやきつつ、新潟にも縁のある人間としては、「産経抄」あるいは産経「主張」と問題意識は理解できるし、できてしまうことに、なにか違和感を持ってしまいます。違和感といえば、この「産経抄」の角栄礼賛ぶりです。自らの地元や出身業界への利益誘導はともかく、各地域の均等な発展を唱えた日本列島改造論には、今でも耳を傾ける価値はあると思いますが、それにしてもこの手のひら返しはなんなんだか。
 共助の精神を強調していることに違和感をもたれる方もいると思いますが、これは実に産経らしい部分です。「共助の精神」には、国の補助という視点が欠けています。いや、あえて触れないようにしています。その点をむしろ明確にしたのが、鳩山前首相の唱えた「新しい公共」でした。民間がともに助け合えば、国は口も出さないし金も出さずに済む――小さな政府の考え方から導かれる、実に合理的な考え方です。「人間の寿命に定年制を導入しろ」に類するような、“合理的な”考え方です。