黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

古森義久氏、視点を失う。他。

かつての民主党熱烈支持者が民主党を酷評する:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/2117013/

 アリゾナ州民主党下院議員が銃撃され重傷、乱射の巻き添えで9歳の少女を含む6人が亡くなられた暗殺未遂事件をスルーした古森義久についてはvanacoralさんがエントリをまとめていらっしゃいますが*1、久しぶりにこもりんパワー爆発というか、ひどい話です。
 2009年に、国民の熱狂的ともいえる支持を受けて政権交代民主党政権がスタートしました。当初から保守派や新自由主義者による、「社会主義的だ」「バラマキ政策だ」という批判が強かったのですが、リーマン・ショックどん底からみれば、なんとか景気は立て直されているようです。しかしいくつかの方針転換などに対する国民の批判は大きく、かつて熱狂的に支持した人々のうち、少なくとも一部は失望と離反に到り、政権の中間評価となる昨年の国政選挙では、民主党大敗という結果になりました。
 ……ええ、米国の話です。《日夜アメリカの首都からの均衡のとれた情報発信に努めています》とプロフィールに書いている古森氏ですから、見出しを見たときにはそういう話かと、誰だって思いますよね。ところがこのエントリは、屋山太郎氏が日本の政治について述べた【正論】欄の感想(と全文引用)なのです。そもそも、屋山太郎氏が(官僚支配打破に関してだけとはいえ)民主党を熱心に支持するような文章を「正論」欄で発表していたこと自体が奇異な印象を与えていたわけで、なにをいまさら驚いているのでしょうか。残念ながら民主党の官僚支配打破が実現しているとは言い難いことは事実で、そうなれば屋山氏が批判に転じることも驚きには値しません。改革が進んでいないことを認めながら「他に選択肢がない」という理由で民主党支持を続けているわたしのような人間の方が、むしろおかしいでしょう。共和党の失敗を絶対に認めない古森氏よりはマシだと思いますが。
 ほとんどの読者が古森氏に期待しているのは、米国の視点からさまざまなものごとへの解釈を伝えてくれることだと思います。米国民主党政権に対する旧支持者の批判はどうなのでしょうか。それは日本の民主党への批判と似ているのか、という比較もあれば面白いのですが、前提を満たしていないのでは困ります。米国からの視点を誰よりも持っているのは古森氏なのですから。

首相は政官癒着打破やめたのか - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/485466/
【正論】政治評論家・屋山太郎 首相は政官癒着打破やめたのか+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110118/plc11011803040005-n1.htm

 いちおう18日付屋山氏の【正論】も貼っておきます。

イザ! 編集部 (iza_edit) on Twitter
http://twitter.com/iza_edit/

 公式twitterを始めたそうです。短信記事とベタなコメント返しが中心であまり面白そうではないので、ウォッチ対象にするかは考慮中。今のiza!編集部は公式ブログもメルマガも無難に、無難にという傾向で、記者の個性があまり見えません。以前在籍していた(U)記者*2のような、あるいは社会部選挙班公式Twitterで「下野なう」をやらかしたような人がいればウォッチも面白いのですが。
 それはそれとして、最近記事の冒頭部に表示されるようになったtwitterへのリンクはうざいのでやめてください。リンクするなとは言いませんが、記事を読む邪魔になっては本末転倒です。
 いまのところわたしはtwitterには参加していないのですが、参加してこのiza_editに絡むようになったら、すぐまたブロックされるんだろうな(笑)。

*1:「恥辱の殿堂」こもりん、米議員襲撃事件から逃げる - vanacoralの日記 http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20110116

*2:まったく根拠のない状況からの推測ですが、(U)ことT記者は、もう編集部におらず、おそらく産経新聞社自体を退社しているのではないでしょうか。個人ブログも「記者」から「ユーザ」分類になって、ほぼ停止しています。辞めた事情などはわかりませんし、あくまで憶測なのですが、さんざんネタにさせてもらいましたが、こうなると武士の情けですかねえ。