黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経記者、目立つ。他。

 眼鏡が壊れたりで大量の見出しを読むのがつらく*1、安藤記者の名前を見つけるとつい食いついてしまいます。確実にネタになってくれるので。ある意味手抜き。

安藤慶太が斬る 特別編】「されど私はこう考える」を大切にしたい+(1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110120/stt11012011010025-n1.htm

 いきなり、昨年のセンター試験外国人地方参政権に関する出題がされ《最高裁判所が容認したかのような判決》についての話から始まります。「課のような」ではなく、普通の呂会力がある人なら皆さんとっくにご承知のように、「容認」した判決です(正確には「与える与えないは行政の判断だから裁判所としては知らん」ですが、これを「与えることを容認」と表現してもなんの問題もありません)。傍論とか“主文”とか言い出さなくなったのは、多少は学習したんでしょうか。
 というのが前フリで、この説き始めて紙面ではなくネット向けの記事を書き、それがこの【安藤慶太が斬る】の連載に繋がっているのだそうです。ネットデビューが2010年という、実に遅咲きのスターだったわけですが、その後における安藤記者の活躍ぶりは、このブログでも何度も取り上げており、皆様よくご存知かと思います。それにしても、大先輩の古森義久記者や同世代の阿比留瑠比記者がiza!開設当初からそのブログが人気を集め、古森記者よりさらに先輩の花岡信昭氏はそれ以前から独自にメルマガを出して炎上させたり、数年後輩の福島香記者は会社に無断でtwitterを始めて貴重な内部情報をつぶやいたあげく誓約書を書かされた、といった武勇伝に比べると、よくこの5年10年を乗り越えてこられたものだと思います。安藤さんやっぱパねぇス。もっとも、わざわざブログなどで注目を集めようとしなくても、紙面に掲載した【未来予想図 選択的夫婦別姓】だけであれだけネット上に反響があったのですから*2、独自記事の発表を軽視するのもやむを得ないところでしょうか。
 北教組問題の記事では北海道からのアクセスが多いからといって、それが“良心的な”の教育関係者だと判断するなど、ネット初心者ぶりは微笑ましいですね。ウォッチされているという自覚がないようですが、メディアリテラシーの話を(その単語を使わずに)得々と語ったり、やはり笑みを浮かべながら見つめて痛いものです。あまり他人似せたくないタイプの笑みかもしれませんが。

産経抄】1月20日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/486268/
産経抄】1月20日 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110120/edc11012003110004-n1.htm

 心を病む教師は不適格という暴論を常日頃から撒き散らしている産経ですが、いざ親を訴える教師が現れると、とたんに腰が引けてしまいますね。教師側に肩入れしていいのか、中立的になるべきなのか、自らの行動を判断できなくなっているのです。詳細な事情がわからない、またはわかってもプライバシーの観点から報道できないこと、多くのケースでも同じだ牢固と、そうすると無理にでも中立を装うしかないことに、いまごろになって気付いたらしいのです。自らの臨んだ結果が目の前に現れた、いまごろになってから。こういうのを後先を考えない暴論といいます。
 それとは別に、「モンスターペアレンツ」という、人間個人への思いやりも敬意も感じられない言葉を流行させたのも産経ですが、各種報道を見ると学校側の公的文書にまでこの言葉が使われていたらしいことを知り、別の意味で日本の未来が不安になりました。

*1:あんまりプライベートの話はしたくないし自業自得で同情無用なのですが、エントリに影響が出ているので言い訳を。

*2: d:id:pr3:20100305:1267801369 参照。