黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経のトンデモはまだ続く。他。

【エディターズEye】教科書正常化へ正念場の年 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/482666/

 SANKEI EXPRESSの【エディターズEye】は、産経本紙の【from Editor】に比べて穏健でまともなものが多い、という印象だったのですが、これはいきなり、目をひんむくようなアジテーション記事です。関連会社から異常な教科書を出している産経新聞社の言う《正常化》ですから、それはもう誇大妄想と被害妄想の複合体のような、ある意味で豪快なまでのやけっぱち記事になっています。
 かつて(2005年)、統一協会が推進するインテリジェント・デザイン論(ID論)を礼賛するインタビュー記事を載せ、教科書問題担当キャップとしても産経・つくる会の立場で大活躍していた渡辺浩記者を、最近見かけないなと思っていたら、いつの間にかEXのエディターになっていたようですね。これだから産経系列は油断がなりません。

「スーパーアース」内部を理論上解明 愛媛大の土屋教授ら - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/482716/
「スーパーアース」内部を理論上解明 愛媛大の土屋教授ら - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/shikoku/ehime/110110/ehm1101100238001-n1.htm

 個人的にはすごく興味深いテーマで、それはいいんですけど、見出しも含め用語の扱いがめちゃくちゃでびっくりしました。《地球の数倍の気圧がかかるスーパーアースの内部》とか(「気圧」という言葉が指す対象と、圧力単位としての「気圧」の区別がわかっていないのでしょう)、見出しの《内部を理論上解明》とか(解明への糸口をつかんだだけです)。
 上記、渡辺記者のID論記事が掲載されたとき、「産経には科学部がないからこんなトンデモ記事を載せる」と嘲笑され、その後2007年に社会部から科学部が独立したはずなのですが、組織だけが変わっても記者のレベルはあいかわらずのようです。

米議員暗殺未遂 許せぬ民主政治への暴力 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/482591/
【主張】米議員暗殺未遂 許せぬ民主政治への暴力 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/america/110110/amr1101100335000-n1.htm

 政治や言論に対する暴力は、絶対に許せません。この点において、今日の産経新聞【主張】に強く賛同するものです。亡くなられた6人の方に心より哀悼の意を表し、ガブリエル・ギフォーズ下院議員をはじめ負傷された方々の一日も早いご快復をお祈りします。
 もちろん、狙われた政治家が民主党だろうと共和党だろうと、凶弾を放った輩がどんな政治信条を抱いていようと、「暴力は許されない」という原則は変わりません。しかしこの「主張」後半は、容疑者の政府への不満を述べたあとオバマ政権への非難を並べ、《国民の不満や怒りは渦巻いている》《米国、州社会の現状が事件の背景にあることは否定できないだろう》と、まるで容疑者に肩入れするかのような口ぶりです。
 ところで、米国から均整の取れた情報を発信してくれるはずの古森義久氏が、ブログを福まで現在まで沈黙を保っているのは、いったいどういうことでしょうか。