黙然日記(廃墟)

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産経元論説委員長のアナクロさ。他。

私は新年に靖国に参拝し、平和を祈った - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/2101240/

 古森義久氏は、昨日の平川祐弘氏による【正論】欄がお気に召したらしく、丸ごと引用しています。見出しの《私》は古森氏のことではなく、平川氏のことのようですが、自他の区別が付かないようになるとかなりやばいですよ。
 ところで、1941年生まれの古森氏は今年3月11日で満70歳を迎えられます。前倒しで「おめでとうございます」と申し上げておきますが、編集特別委員としての定年とかどうなっているんでしょうね。

【土・日曜日に書く】論説委員・皿木喜久 民主政権むしばむ戦後教育 (1/3ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/110108/stt1101080257003-n1.htm
首相による靖国参拝は国を守る観点から必要不可欠な行為であり決してアナクロではない。

 12月29日の【主張】で、仙谷由人官房長官の「靖国参拝アナクロ」発言を批判した、その続きだそうです*1。まず、引用部についての理屈がまったく理解できません。文中に説明もないのですが、以前に稲田朋美氏が【正論】欄で述べていたように、「首相が参拝してくれると思うから、兵士は喜んで戦死していく」ということなのでしょうか。こう補ってみても、やはりさっぱり理解できませんけれど。
 仙谷氏や皿木記者が小学校教育を受けた1950年代、「平和」「反戦」を強く教え込んだのは、別に日教組の方針だったからではなく(日教組もそういう方針でしたが)、政府や文部省の方針ではないのでしょうか。日本の大人たちの大半が「もう戦争はこりごりだ」と思っていた時代です*2。仙谷氏が自衛隊を「暴力装置」と呼んだ発言についても蒸し返し、これも戦後教育の影響だと扱っていますが、「暴力装置」という概念について考えようとしてこなかった皿木記者の瑕疵については、もはや開き直っているとしか見えません。

憲法選挙制度改正で大連立に言及 安倍元首相 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/482079/
憲法選挙制度改正で大連立に言及 半年後の衆院選前提 安倍元首相 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/110108/stt1101080131000-n1.htm
憲法選挙制度を変えようという2点だけを半年間だけ一緒にやろうということはあり得る」

 ありえませんから。
 安倍晋三元首相と、かつてフジテレビ『報道2001』キャスターだった黒岩祐治氏が、『晋ちゃん&黒ちゃんのシンクロナイストーク』なる番組を始めているようです。CS放送の番組というからてっきり例のところから思ったのですが、最近は例のところに劣らずアレだと評判のシアター・テレビジョンでの放送だそうです。まあそれにしても、あいかわらず妄想が広がりんぐな人ですねえ。

*1: d:id:pr3:20101229:1293635491 参照。

*2:高橋葉介氏の初期短編に、「勝つ戦争は賛成だが負ける戦争は反対だ」といったセリフがあり、印象に残っています。そういう意味で「あんな戦争はこりごり」と思っていた人もいるのでしょうが。