黙然日記(廃墟)

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産経の教育論。他。

産経抄】12月28日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/478942/
さかなクン」にもある。

 「さん」をつけろよ デコ助野郎! 
 産経の教育論はちゃんちゃらおかしくて笑ってしまうものばかりなのですが(笑ってもいられないのですが)、《子供の未来をどこまでも信じる母親の視点も必要だと、付け加えたい》とか、全国学力テストの順位に血道を上げている産経に言われたくないですなあ。

問題教師 数より資質向上の優先を - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/478600/

 27日付【主張】。教師の、特に児童生徒に対する猥褻行為があってはならないという指摘には、まったく同意します。しかしそれが統計上は近年急増している背景の、少なくとも一部に、昔なら問題にならなかった行為、被害者が泣き寝入りしていた行為でも、表沙汰にされるようになったという点があるのではないでしょうか。加害者に四十代、五十代のベテラン教師が目立つこと、報道された中のいくつかは「体育系部活の顧問がマッサージと称して女子生徒の体に触れた」といったケースであったことからの類推ですが。そしてこの「主張」は、こうした泣き寝入りが起きる原因に学校当局の事なかれ主義を挙げているあたり、事情を認識しながらわざと問題を振り分けて、それぞれで教師たちを攻撃しているようにも見えます。
 そしてさらに「主張」は、教師の心の病を、猥褻事件などと同列に並べて《問題教師》と扱っています。あたかもコミュニケーション能力の不足が原因であり、責任は教師側にあるとでも言いたげです。鬱病発症のきっかけは、多くの場合、過剰な業務と責任の押しつけによるもので、そうした状況での鬱病による自殺は労務災害、過労死と認定されるケースが多いことはすでに周知の通りです。無責任なメディアが教師に規律を押しつけ、状況改善の提言もなしに学力向上を求め(現在の日本の学校で、学力向上の最良の手段は少人数学級編成です)、そのくせ複数担任制や事務補助員の増員要求を口を極めて罵ったりしていることに、《問題教師》発生の一因はないのでしょうか。《教師の負担が減れば学校がよくなるとする考えは安直だ》。なにがどう安直なのか、説明してもらいましょうか。
 《質》が大切なことは言うまでもありませんが、《質》以前に量が絶対的に不足している状況があることから、なぜ目を背けるのでしょうか。極論として、金八先生が一人いれば、全国に1000万人以上いる義務教育中の児童生徒の面倒を見ることができるのですか? 必要な「数」を確保しなければ、公教育が成り立たないことは、言うまでもないことなのです。

事務次官会議を事実上再開へ 仙谷氏が「政治主導」方針を撤回 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/dompolicy/479056/

 28日の記事ですが、あのー。政務三役会議に事務次官が参加できるようにする(事務次官に参加を求める)という菅内閣の方針転換にはいろいろ言いたいこともありますが、それはとりあえずおいといて。これは、省庁の縦の意志決定システムの中に事務次官が加わるという転換であって、「事務次官会議」という横の意志決定システムを再開するという話とは、まったく違いますよね? 省庁レベルの政策決定に事務方の意向が反映するようになるとしても、大臣ら政務三役を棚上げして、事務次官レベルでほぼすべてを決定してしまうという旧来のシステムを復活させるという話でもありません。《事実上再開》とは何が再開するという話なのか、これはきちんと説明が欲しいところです。最近、仙谷官房長官もさすがに呆れて産経新聞を相手にしなくなったようですが、また名指しでなにか言われてもしかたないところですよ。……ああ、マッチポンプを狙ってるのかな。