黙然日記(廃墟)

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産経抄のしがみつき。他。

 14日分です。

産経抄】12月14日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/474124/

 休み明けの産経抄は、民主党政権批判という点でも、その強引さでも、通常運転に復帰しているようで安心しました。本多陽子氏がどういう詩を書く方かはわかりませんが、まともな詩人なら、「しあわせ」に《死 合わせ》という表記を、ただ地口合わせで持ち出しているわけではないでしょう。自らと他人の生と死のタイミングを考察し、そこに「しあわせ」の意味を見いだすような意味ではないかと想像します。いやこれは本当に想像に過ぎませんが。少なくとも、《政権から離れるのは、死ぬほどつらいことなのか》なんて安易な発想ではないでしょう。ていうか、下野なうは抄子にとって死ぬほどつらいんでしょうか……。お気の毒です。
 本多陽子氏は声優の本名陽子氏と名前が似てるなあ、と思ったら、同姓同名の本多陽子氏という若手声優もいるようで、検索してもなかなかプロフィールなどがわからなくて困りました*1。しかも声優の本多氏は作詞が趣味だそうです。だからなんだというわけではありませんが。

 内閣支持率が(実は不支持率の方が重要なのですがこちらも)危険水準に入った菅直人首相周辺が、《小沢氏を切り離せば政権浮揚が可能だ》と考えるなら《強硬手段を使ってでも、小沢氏の出席を目指す》はずで、《小沢陣営も必死の抵抗》というだけで説明がつくのか、どうもこのへんの理屈がわかりません。「最小不幸社会」と「仮免許」発言の関連もよくわからず、なんで両者を一文で繋いでいるのでしょうか。
 抄子も最初に指摘しているように、民主党の原点は《自民党政権を倒すという志》です。倒して1年や2年でそう簡単に復帰させては、もちろん意味がありません。政権への「しがみつき」にはそういう意味もあるわけですが、この理屈は下野なう産経には永遠に通じないでしょうね。

「沖縄に『私は最低』と言いに行くのか」安倍元首相 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/474442/

 記事と関係ない一般論ですが、自分の過ちを認められない人間が本当の最低だと思います。

社民党、今度は「法人税反対」要求エスカレート - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/474485/

 《法人税反対》じゃ、幸福実現党なみの極度の新自由主義なんですが。「法人減税」という言葉が普通にマスコミで使われていることを、産経整理部は知らないのでしょうか。
 基本的な論調ももちろんおかしくて、政権強力への協議で、まず党の主張を最大限に提示するのは当たり前です。そこから協議が始まるわけです。「大企業の内部留保が増えるだけで、雇用創出にも繋がらない」という指摘も、まったく正しいと思います。減税するならその分で雇用や賃上げが必須になるような仕組みを同時に作らねばならず、中小企業対策削減で(大企業の)法人税減税の財源にするなど、本末転倒もいいところです。何を考えてこんな予算を組もうとしているのかわかりません。国民新党も同じように法人税減税には反対していると記事には書かれているのに、なぜか社民党だけを叩くという、まったくもって不思議な記事でした。

*1: http://www.246.ne.jp/~sugapla/mangoknife/profile.html によると《1973年1月1日生まれ。広告関係のプランニングお仕事》だそうです。