産経と政府、一致する。

ＣＯＰ１６　温暖化の防止は全世界で - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/473577/

　12日付「主張」。現在の日本政府の姿勢を高く評価し、米国と中国をまとめて非先進国扱いする（京都議定書に関してはまったくそのとおりなのですが）、産経としては異常な内容の「主張」です。まあ、日本の産業界を代弁していると言えばそれまでなのですが。

米統参議長提案　日韓の防衛協力が肝要だ - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/473594/

　12日付「主張」もう1本。調子ぶっこいてます。《憲法解釈を口実に多国間協力を拒むのは、現実から乖離（かいり）している》という、まさにその考え方そのものが、憲法を国を動かす前提にするという国家として当然の立場から、非難されているのですが。この文章の前提の一つとなっている環太平洋合同演習も、海賊対策として行われたもので、軍事行動とは違います。
　マイケル・マレン統合参謀本部議長が日米韓合同演習の実施を強く求めているのは、もちろん朝鮮半島情勢の緊迫があります。米国としては当然かもしれませんが、米国の要求にすべて従うのは、当然ではありません。日本国内の特有の事情や、日韓関係に特有の歴史的感情などが、当然の前提となるものです。

自衛隊による救出にも言及　菅首相が拉致家族と懇親 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/473176/

　しかし菅内閣の姿勢は、軍事面を中心に異様なほど親米的というか対米従属的で、むしろこちらの方が日本国内の事情を無視している観すらあります。もちろん、普天間飛行場移設に関する沖縄特有の事情を含めて。上記「主張」にも、菅直人首相が在韓邦人救出に自衛隊派遣の検討を表明したことが書かれていますが、それ以外にも10日にはこの記事のようなトンデモ発言すらしていて、唖然とさせられました。ときどき、このような妄想的主張が登場する産経新聞「正論」欄と首相の発言が同レベルなのです。