黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経コラムの平均レベル。他。

規制対象を明確化 漫画児童ポルノ条例を再提案へ 都議会 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/465921/

都の青少年健全育成条例改正案、条文が明らかに、ネット・携帯関連も修正 -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20101122_408878.html

 上は産経の記事、下は参考として、規制案の条文を一部掲載しているインプレスの記事です。例の「非実在青少年」の文言を外した新たな規制案が、いよいよ12月都議会に提出されるようです。規制対象の内容が大幅に変わっているので、また一から議論をやり直さなければならないのですが、「反対が多かった非実在青少年ではないから」という軽い気持ちで都議会民主党が賛成に回ることがないように、十分な監視が必要です。
 実はちょっとだけ困っています。以前の規制案についてわたしは、「子供が性的表現を見る」ことと「子供を性的表現の対象にする」ことの区別をわざと混同させて、冷静に反対しづらい雰囲気を作って規制を強化しようとしている点から反対していました。しかし、この点が条文からは解消されるなら、論拠が少し弱くなってしまうのです(もちろん他の、いくらでも拡大解釈できそうな部分を指摘していけばいいのですが)。ただ実際には、「法律上の強姦罪に相当する表現」というのは12歳以下の女性が性交する場面すべてが含まれてしまうので(刑法177条)、事実上のロリエロ全面規制ということになります。
 さて、規制案の問題点とは別に、産経のこの記事で何が問題なのかというと、あいかわらず《漫画児童ポルノ》という(産経独自の)用語を使っている点です。条文からは、描かれる対象が未成年(児童)であるかどうかは関係なくなっているにも関わらず、引き続きこの独自用語を使うことで、先述の「反対しづらい雰囲気」を継続させようとしているわけです。雰囲気作りのために事実と異なる表現を平気で使うのですから、その面の皮の厚さにはあきれかえるばかりです。
 どうでもいいけど、iza!ブロガーの皆さんはおとなしいですね。関連づけゼロ。

出張先のリオで コパカバーナ ドコカナ? - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/gaishin/465942/

 松尾理也ニューヨーク支局長のコラム「アイ・ラブ・ニューヨーク」。といっても見出しのとおり、出張先での話題です。これ、普通にやられました。そうなのか……。
 産経新聞SANKEI EXPRESSに掲載されるコラムがどれもこれもアレというわけではなくて、特別にアレなのと、普通にアレなのと、普通につまらないものと、こうして面白いものが、おおざっぱな感覚で2:5:3:0.1ぐらいの比率なのですが、今回特に「やられた」感が強かったので書いておきます。
 ただ、この見出しはいかがなものかと思います。

【週末に想う】「センゴク時代」の末期症状 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/466023/

 その、普通にアレなコラムの代表格をひとつ。先週も取り上げた、FCG総研の小林静雄氏のものです。そもそも、「週末」と題する記事をなぜ週明けに配信するのかもわかりません(日曜日が週末か週初めかはともかく)。基本線はテレビ時代劇でお決まりの口上と、仙谷由人官房長官への不信任決議案の文章が似ている、というだけの内容で、戦国時代とはまったく関係ありません。単に「仙谷氏の時代」というだけの意味です。この地口合わせはわたしもやったことがあるのであまり偉そうなことは言えませんが*1、「徳川光圀は戦国時代が終わり幕藩体制が確立された時期の人物」とか、ほんのちょっとでもネタをかぶせるぐらいの工夫はできないものかなあ。
 んで、もちろん「暴力装置」発言の意味もわかっておらず、《新左翼の本音》という、ゆかいな表現も飛び出してきます。それでもこれが、産経では「普通にアレ」ぐらいのレベルなんですよね。

「許せない」「自由が危ない」 航友会会長インタビュー - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/465825/

 まあ、おそらく産経以外の全国紙では絶対に読めないだろうという記事。会長に取材を申し込むか、会長がそれを受けるかも含めてです。珍しいものなのでメモしておきます。