黙然日記(廃墟)

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産経抄の山彦観。他。

 今日はいろいろ引っかかって調べた記事がちょっと空振り気味でした。

産経抄】11月10日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/461357/

 ノーベル平和賞に関して、中国政府が「内政干渉するな」と言いながら、授賞式への他国の大使出席について内政干渉めいた注文をつけていることに反発するのは、正しい姿勢でしょう。しかし、産経が「お前が言うな」と言うことに対して、こちらこそ「お前が言うな」と言いたいのが正直なところです。

APEC厳戒態勢、過去最多の団体がデモ計画 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/460489/

 7日付の記事なのですが、いまごろ。というのは、今日あった農協・漁協系の3000人デモを産経が報じているのか気になって調べたのです。この記事にも触れられている、“保守系市民団体”による10月中人の3000人デモを大手マスコミが報じなかった、と問題にする人がネット界隈では多かったのですが、産経もこの規模のデモを報じてないじゃん、という話です*1
 しかしこの記事も興味深いものでした。《極左団体》という表現はあっても「極右」はなかったり、洞爺湖サミットのときに《極左団体も4〜9日で延べ1370人を動員したほか、右翼団体も約90団体が街頭宣伝活動》とむちゃくちゃな比較をしたり(極左の動員が1日平均230人弱に対し、右翼は1団体5人としても倍近くですよね)、《ある保守系市民団体》(田母神俊雄氏が代表の、頑張れ日本!全国行動委員会のことでしょう)の動員力を最大級と評価していたり、実に産経らしいなあ。いずれにせよ、APEC開催中に深刻なトラブルや暴力沙汰がないことを強く願います。

2例目の死刑求刑 法廷供述などから浮かぶ池田被告像 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/461483/

2例目の死刑求刑 法廷から浮かんだ被害者像と遺族感情 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/461530/

際だつ残虐性、裁判員はどう判断? 2例目の死刑求刑 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/461789/

 検察による求刑を受け、判決言い渡しの前に、被告のプロフィールや周辺の状況を書いた記事です。この手の記事は昔からよくあるもので、これの何が問題なのかと思われるかもしれませんが、これは裁判員裁判です。
 日本新聞協会の指針産経新聞社の指針に照らしてどうなのか、逐条解釈ではこの時期の報道に問題なさそうに見えるのですが、指針の精神からみると、どうなのでしょうか。公判期間中の裁判員は新聞を読まないようにしているだろう、とは思いますが。