黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経、昔を思い出す。他。

産経抄】10月31日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/457544/

 ハロウィン(万聖節前夜)に比べると知名度の低い万聖節を解説し、キリスト教の独善をやんわりと指摘するところまではいいのですが(《来世で聖人になる》はどうかと思いますが)、そこから「独善」つながりで事業仕分け批判に飛躍するという超展開には、ジャック・オ・ランタンのように口を開けっぱなしになってしまいます。
 ところで今回の事業仕分けは第3弾ですが、《これまでの蓮舫氏に代わって会議を仕切る》という記述からみると、抄子は今年5月の第2弾だけではなく、昨年11月の第1弾も蓮舫氏が仕分け人統括役だったと思っているんでしょうかね。昨年の第1弾でスパコン開発が「一時凍結」と決定されたのも、なにも蓮舫氏の一言だけが根拠ではありませんし、先日スパコン世界一の座を得た(らしい)中国製スパコン・天河1号は約0.25京回/秒の性能で、2年後完成予定の日本製・京が目指す1京回/秒から見ればステップに過ぎません。事実の確認だけはくれぐれも(ry 

朝日の「がんワクチン」報道が医療界や患者に波紋 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/457541/

 というわけで昨日に続き、3年前の朝日「窓」vs「産経抄」文通事件を思い出してしまったわけですが、結局のところこりもせずにまた絡みたがってるみたいですね。とはいえ、この件に関しては朝日の方がいささか分が悪いように見えますが、もちろん、産経が調査して朝日の誤報を突き止めた、という話ではありません。逆の例ならば、甲子園学ラン誤報事件の例があるのですが。

お湯を注いで3分、政策議論は2分… - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/457660/

 【赤字のお仕事】なる、今回から始まったらしいコラムです。無署名ですが、校閲部の仕事を紹介するものらしいので、しばらく注意して見守っていこうと思います。今回はいちおうそれなりに楽しめる内容でしたが(でもこれ、校閲っていうより校正作業ですよね)、いつボロを出すやら。

民主党自民党に似てきた理由は… - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/457761/

 金子聡記者の【政治部デスクの斜め書き】ですが、《IT(先端科学技術)ビジネス》という表現が出てきて驚きました。単に「先端学技術」といったら素材工学やバイオテクノロジーなども含まれますが、いつのまに定義が変わったのでしょうか。ITっつったら、ほらあれだよ、インターネットテクニック……じゃない、Information Technologyの略で、「情報技術」と訳されるのが普通です。それとも産経用語の「IT」は、情報技術とは別の単語で、「イット」とでも読むものなのでしょうか。産経記者出身の人もそう言っていましたし。いくら“斜め書き”と断っていても、産経の校閲部はなにをやっているんでしょうかねえ。*1
 本題の方は、酔っぱらいの戯言をそのまま書いているだけなので、ほんとに相手にする価値がありません。すごいなもう。

菅政権考「対中国 『張り子のトラ』に位負けの愚」 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/457634/

 榊原智・政治部記者の【菅政権考】。タグぐらいまともに付けられないのでしょうか。《対中恐怖症》という表現は、“柳腰外交”の政府以上に、「中国が攻めてくる!」と吹き上がっている一部の連中(産経記者の大半を含む)に向けてほしいものですが、《張り子の虎》という指摘は、いちおう耳を傾ける価値があるかもしれません(特に、一人っ子政策によって日本を上回るスピードで進行している少子高齢化は、「発展市場」の名に隠れて見逃されているように思います)。
 ところがせっかくの指摘も、最後になって軍備強化を言い出したところでぶちこわしです。集団的自衛権の行使や尖閣諸島への自衛隊常駐などは定番としても、《「子ども手当」の予算の半分でも防衛力整備に回せ》というのが、「軍事費廃止で福祉に回せ」という日本共産党の主張をそのまま裏返したような発想で、笑ってしまいました。

追記(11/02))。

 id:pipisanさんから興味深いコメントを戴いたので、転載させていただきます。いや、エントリの下にも表示されていると思いますが、目立った方がいいと思うので。

>赤字のお仕事

ちょっと気になったことを一つ。

元記事にある「2つのチームに分ける」で引っかかりました。
なんぼ洋数字化とはいえ、やはりここは「二つ」ではないのかと。

今年の各紙の表現を調べてみた。(ただし、東京版と大阪版の重複などを含む)

【読売】 「2つ」=214 「二つ」=2798
【朝日】 「2つ」=72  「二つ」=4383
【毎日】 「2つ」=41  「二つ」=2874

【産経】 「2つ」=1522「二つ」=286

・・・むーん、産経の独自の戦いがここにも。

*1:しかしドッグイヤーはともかく、ほんとにITブームとか十年一昔ですねえ……。『あずまんが大王』も「IT人間森ヨシロー」も10年前のネタですよ。