黙然日記(廃墟)

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産経「主張」、自覚ゼロ。他。

産経抄】10月20日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/453258/

 財務省の新卒求人ポスターから、政治主導がこれだけ言われているのにまだ官僚主導で日本の将来を担う気か……という、途中までは悪くあまり線。ところが最後になっていきなり、なぜか仙谷由人官房長官への批判になってしまいます。そして仙谷憎けりゃ政治主導まで憎いと、《定見なき政治主導で国が滅びるなら、官僚主導政治の方がまだましである》とまで言い切ってしまいました。こんなことをいまさら言い出すぐらいなら、最初っから素直に「自民党と官僚の癒着による国民不在の政策運用ばんざーい」と言ってればよかったのに。

【主張】仙谷官房長官 属国発言なら看過できぬ  - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101020/plc1010200249002-n1.htm
 さらに丸山氏が起訴見送りなどで「近い将来、日本は中国の属国化する」との懸念を示すと、仙谷氏は「属国化は今に始まったことではない」と語ったという。

 仙谷憎けりゃパート2、20日付「主張」です。言葉尻を捉えるとはこのことでしょうかね。この会話自体、ソースは丸山和也参院議員(自民党)だけなのですが、仙谷氏の発言はどう見ても、産経が支援して米国の属国化していた日本の現状に対する皮肉でしょう。理解していないのか、理解する能力がないのか、それとも、理解はしているのだけれど属国化を自分たちが推進してきたことを認めたくないのか、あるいはそもそも、属国化されているという自覚がないのか。いずれにしても、看過できぬところです。

領土、主権議連で「縄張り争い」?  - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/453216/

 産経の「対馬が危ない」キャンペーン終了後、またあまり話を聞かなくなっていた「日本の領土を守るため行動する議員連盟」(山谷えり子会長)が、今回の尖閣諸島事件以来を受けて、また活動を活発化させているようです。これに先立って今月1日、「国家主権と国益を守るために行動する議員連盟」(原口一博会長)が始動しているわけですが*1、それぞれの動きによく注目しておきたいところです。よく見ないと区別つかないし。
 産経記事は、1994年以来の伝統を誇る領土議連の実績を強調し、主権議連に対する領土議連幹部による不快そうなコメントも掲載し、なにやらどちらか一方に肩入れしているように見えなくもありません。
 いいぞもっとやれ

児童ポルノ対策 単純所持も禁止へ法改正求める - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/household/453295/

 村島有紀記者による、日本ユニセフ協会の広報記事。いや、単純所持規制の問題点にも触れているだけまだまともですが、規制ありきの姿勢にはかわりありません。用語解説にある、「被害児童」のうち小学生以下が2割という数字の意味に、気づく読者はどれだけいるのでしょうかね。(いちおう書いておくと、「被害児童」の8割近くは中高生年代ということです)。