黙然日記(廃墟)

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産経阿比留記者に鏡をプレゼントしよう。

仙谷長官は、自分の姿を鏡に映したことがあるのか - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/452400/
仙谷氏がその場しのぎに繰り返したウソ、強弁、はぐらかし−を拝聴し、「他者の目にどう見えるか、よほど分からない人なのだ」と得心した。

 17日付、阿比留瑠比記者の【政論】(「正論」ではありません)。引用部分は阿比留氏による仙谷由人官房長官評が、よくまとまっていると思われる部分です。
 さて、どうツッコンだものか。ふだんのツッコミが、肘から先を水平に動かし手首のスナップを利かせつつ「お前が言うな」というレベルだとしたら、今回は舞台の端から助走をつけて直前で飛び上がり、全身のバネを利かせて特大ハリセンを振り下ろす「おーまーえーがー言うなーーーっっっ!!!」ってぐらいでしょうか。これ以上産経が面白いことを書いてくれちゃったら、官房長官も『戦国BASARA』の武将を実演しないければならなくなるでしょう。仙谷BASARA。とか。
 民主党政権が当初の姿勢と異なり、一部を除いて情報公開に消極的に見えることは、確かにたいへん残念です。しかしうかつに公開できない情報もあり、その閾値が下がったとしても、衝突場面のビデオの内容が日本側が不利になるようなものであれば公開は不可能に近いでしょう。あと、決定的な証拠のように言われているビデオですが、素人目にはなんだかわからないものだったりする可能性もあって、そうなると公開の方法やタイミングは慎重にならざるを得ません。
 那覇地検を刑事司法として、政治は関与していないという仙谷氏の答弁も《裁判所と異なり、検察は一行政機関である》と噛みついていますが、いかにも《その場しのぎ》の《強弁》ですよね。衝突事件に関してだけ検察は政治にコントロールされてよいと言う阿比留記者は、民主党政治家の疑惑に対しては、まったく違うことを言っているわけです。
 《一部の海外報道を取り出して〔中略〕自賛》というのは、これは阿比留記者ではなく古森義久記者などが得意な手法ですが、あまり先輩の悪口を言わない方がよろしいかと老婆心ながら思います。取り出すときに「許可」→「命令」と意図的としか思えない誤訳をやったことまで思い出されてしまいますから。
 結びの部分を、まるごと引用しておきますね。もちろん、《仙谷氏》を「阿比留氏」に入れ替えて読むべきところです。

 あいさつに際し、仙谷氏が職員に配布した「CHANGEのための仙谷ウェイ」と題する一枚紙にはこう記されていた。
 「間違いを認め、率直に謝ることから始めよう」
 「上から目線をやめて国民目線で語ろう」
 まずは自ら肝に銘じるべきではないか。