産経「主張」他が触れないこと。他。
改竄の検事逮捕 「暴走」止められぬ組織か - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/442761/
第一報もそうでしたが、社説も各社横並びで、あまり面白くないのですね。まあ、もっとも重要な言うべきことは一つしかないわけですが。在京六紙の中では、毎日新聞社説だけが国会での追及を求めている点が目を引いたぐらいです。
そこで気になるのが、各紙があまりに横並びな点です。いずれも、検察の描いた構図を「元局長*1が書類偽造を指示した」と書いていますが、正確には「石井一・民主党副代表の依頼で書類を偽造することになり、元局長がそのように指示した」というのが検察の構図だったわけです。実行役の元係長と指示した元局長が有罪になれば、石井副代表も追いつめられるという思惑が前提としてあったわけですが、その点には各紙とも触れていないんですね。一般記事でも、毎日と時事通信が少し書いているぐらいです。
今回の事件は朝日新聞のスクープだったわけですが、そのへんからちょっとリンクをたどってみたら、「検察内部の抗争で朝日にリークがあったんだ」という説が散見されました。陰謀論というのはこのように楽しいものなので、少し真似してみます。検察が全体の意志として、政権交代直前の時期に民主党潰し・自民党延命を図り、その幹部である石井氏を大阪地検が、小沢一郎氏を東京地検が潰しにかかっていた、という読み筋はどうでしょうか。この筋で見ると、同じように脇の甘い政治家である鈴木宗男・新党大地代表の異議申し立て棄却（有罪確定）が異例の早さで決定されたことも関連づけられるかもしれません。鈴木氏に関しては、司法上で有罪が確定したのでここでは有罪と考えるべきでしょうし、小沢氏は現時点で司法上はクリーンですが*2、根っからクリーンな人物でもないだろうと思っています。しかしそれと、「検察が意志を持って標的を定めた」という仮定が、矛盾するわけではありません。
もちろんこれは単なる陰謀論のサンプルであって、なんの根拠もないことは明記しておきます。
鈴木議員失職 民主党の起用責任は重い - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/442745/
ところで、22日付産経「主張」のもう1本は、こんなのでした。なんで16日のニュースを今日、こんな形で取り上げるのやら。
【産経抄】９月２２日 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/442744/
日本からの学生訪中団が延期とされたのは、安全を確保できないという理由が大きいでしょうね。これを《報復》ととらえる感覚って、かなりどうかしていませんか。人気歌手グループの上海公演も延期になっていますが、これはなんの報復なのでしょうか。
