（ウォッチとしては）小ネタ0921。
asahi.com（朝日新聞社）：検事、押収資料改ざんか 捜査見立て通りに 郵便不正 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0920/OSK201009200135.html
この事件は、朝日新聞の調査報道による大スクープだったようです。GJ。各新聞社は、「事実の確認だけはくれぐれもお忘れなく」とか嫌味の応酬ではなく、こういうところで競ってほしいものですね。
ところで、日本新聞協会のサイトを見ると*1、2001年を最後に産経新聞社の新聞協会賞受賞が途絶えているようなのですが。ちなみに、技術部門などを併せて例年4〜8件ぐらいは受賞者が出ている賞です。
大阪地検の検事が元係長から押収の証拠データ改ざんか 郵政不正事件 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/442409/ 〔Web魚拓〕
さて産経記事です。まず、なんで魚拓を取ったかについてですが、本文をよくご覧ください。同じ本文が2回貼り付けられているという、珍妙なページになっております。iza!ではよくあることですけどね。
上記のように、朝日新聞の調査によって判明した事件なのですが、もちろん産経にはそんなことは一言も書いてありません。まあこれは、各社とも同じですから
朝日記事と比較してみると、実際には証拠採用されていないことを強調するなど、やや検察側を弁護するようなニュアンスが感じられます。ただこれは朝日の方が、検察の組織的な関与という「自らの描いた構図」にこだわっている面もあるでしょう。
実は、あとはあまり面白いところがないのです。もっと極端な反応、たとえば事件そのものを報道しないとか、「朝日のスクープは大間違いだ！」とわめき出すとか、そのぐらいのことをやってくれないと、ネタになりませんね。新聞協会賞には期待していませんから、せめてネタの方面でがんばってほしいと願っているのですけれど。
安倍氏「対中、決意示すべきだ」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100921/plc1009212232025-n1.htm
小ネタというか小物ネタ。安倍晋三元首相が、《中国はこれ以上は経済制裁しかないというところまでやっている》と発言し、その上でさらに強硬姿勢を貫くように述べたそうです。中国に経済制裁しろ、ということですか。はあ。なんだか、リアクションに非常に困ってしまいます。
世界柔道の成功 ルールが導いた原点回帰 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/442346/
21日付「主張」。配信される見出しをざっと眺めて、特に興味のない（ネタにならない）記事は飛ばしているのですが、なんか最近柔道の記事が多いなあ、と思っていました。世界選手権を東京でやっていたのか。
というていどの興味しか持たれなくなった柔道ですが、今回から採用された新ルールの下で、日本代表は10個もの金メダルを得たそうです。それはもちろん立派なことなのですが、外からはどう見えるのでしょうね。クリンチの禁止はわかりますが、脚取り技の禁止は日本スタイルの柔道に有利になり、格闘技としてのJUDOを志す選手には不満もあるのではないでしょうか。そうした性格のルールで、地元開催で、勝った勝ったと喜んでいるのは、今内外から指摘されている危険な“偏狭なナショナリズム”ではないのでしょうか。
