黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経紙面の地雷探索。他。

小沢氏4度目聴取 「潔白」材料にしては困る - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/441801/

 19日付「主張」。今回の聴取が形式的なものになったのは、ひとつには、小沢一郎氏をこれ以上聴取しても無駄だ、という判断でしょう。潔白ならもちろんもう話すことはないでしょうし、もし後ろ暗いところがあるとしても、「もう話すつもりはない」という本人の意志がはっきりしていれば、同じような任意聴取を繰り返しても時間の無駄です。
 もうひとつ、検察はもう、あきらめているのでしょうね。大物政治家に関わると見込んでありふれた事件を大々的に捜査し、描いた構図どおりに起訴してみたら、供述調書が証拠採用却下されまくりで無罪判決、という失態を、つい先日の厚労相元局長起訴でやらかしたばかりです。小沢氏については注目度も高く、1年以上にわたって徹底的に調べたでしょうが、結局のところ不起訴の判断になっています。起訴・有罪に持ち込めるだけの証拠がどうしても見つからない、と見るべきところでしょう(だからといって別に、小沢氏がクリーンだと言い張るつもりはありませんが)。
 裁判戦術の推測などはともかくとして、ここまできたらいいかげん、産経は小沢氏を有罪扱いするのをやめたらどうですか。あんたいつから裁判所になったんですか。

3閣僚が国旗に一礼なし 菅改造内閣 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/441714/

 18日付ですが、あんまりな記事なので記録しておきます。潮匡人氏がコラムで攻撃を始めてから数年、昨年の政権交代以後は産経新聞として、閣僚が国旗敬礼したかどうかを大々的に補報じるようになっています。自民党政権時代には記事としてはスルーしていたと思うのですが。敬礼しなかった閣僚は自民政権時代の方が多く、菅内閣になってからは就任会見では全員が国旗に(形だけかもしれませんが)敬礼しているのに対して、今度は各省庁での記者会見のときに敬礼しなかった、という主旨の記事です。いったい、なにがやりたいんですか? 
 記事の最後では、国旗国歌に反対している日教組が(日教組だけじゃないんですけどね)民主党を支援しているから、と、さも関連があるかのように述べています。今回「敬礼しなかった」閣僚の名前をずらずら挙げているのですから、その片山善博総務相鹿野道彦農水相大畠章宏経済産業相の3人が、どれぐらい日教組から支援を受けているかを明確にするのが、新聞記事って門じゃないんでしょうか。自分で調べてみましたが、片山氏は元鳥取県知事の民間枠で無派閥、鹿野氏はかつての民政党所属で保守系、大畠氏は鳩山グループで、いずれも日教組系や労組系の政治家とはとても言えません。

「社名変わっても目指すもの同じ」 バスクリンの古賀和則社長 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/442011/
バスクリンは明治30年に漢方薬の津村順天堂(昭和63年、ツムラに社名変更)が発売し、今年で発売80周年を迎えるロングセラー商品だ。

 えーいつのまに会社名変更しての? とかそういう興味で開いてみた記事に、しっかりわけのわからない記述があるから、産経新聞は油断ができません。調べてみると、1897年(明治30年)に初の浴用剤である「浴用中将湯」発売、1930年にそれを改良した製品として「バスクリン」発売だそうです。ここから80周年になるわけですね。いやあ、今年は1977年だっけ? 産経は33年前の記事をそのまま流しちゃったのか? とか、いろいろ驚いてしまいましたよ。……算数できないのもたいていにしろよ(ボソッ