黙然日記(廃墟)

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産経「主張」の大転換。他。

民主党代表選 密室談合決着に反対する - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/434184/
 こうした「密室談合」で取引しようというのは、民主党がかねて政治理念としてきた自民党の「古い体質」の払拭(ふっしょく)というテーマとまったく矛盾している。政権交代の意義すら否定しかねず、情けないとしか言いようがない。

 はい、大ニュースです。8月31日付「主張」(社説)において、下野なう産経新聞*1民主党への政権交代とその理念を全面肯定しています。ふだんになにも考えずに後ろ弾を撃ちまくっている産経ですが、これはさすがに意図的なものでしょう。いやいやあっぱれ、敵を攻撃するためなら味方でも背中からバッサリという、これぞニッポソ国のサムライ精神です。
 他にも、「菅首相への国民の信頼を裏切るもの」とか(そんなものが存在するって、いままで産経の紙面に書かれたことがありましたっけ?)、

産経抄】8月31日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/434201/

 昨日のエントリで、「産経抄」の文章が意味不明だと文句を言ってたら、bogus-simotukareさんに「それはこういう意味」とご教示いただいて、なるほどと思った次第ですが、抄子の悪文のせいで余計な恥を掻いてしまいました。どうしてくれる。
 本日付「産経抄」では、俳優であり詩人であった成田三樹夫氏と夫人のエピソードから、電子書籍にからめて、文学における作家と読者の真剣勝負を想うコラムなのですが、なぜそれをこんな悪文で書けるのか、不思議なぐらいです。昨日の分もそうでしたが、主語がどこにあるのかわからない多重構文を平気で書くし。また、しばしば見受けられるものの今日は特にひどいのですが、なんの断りもなく長々とした引用から始めて、いったい何の話なのかと読者を不安にさせ読み進めさせる小細工を弄するのも、いいかげん鼻につきます。この記者も作家志望崩れなのかもしれませんが、司馬遼太郎先輩や三浦浩先輩のように、退職してからやってください。三浦氏なんか定年退職後に作家業に入ってますよ。

*1:総選挙から1年ってことは、「産経新聞が初めての下野なう」からも1年ってわけですか。これをツィートした記者は、いまごろどうしているのでしょうか。会社の無責任体質を考えると、今でものうのうとしていそうですが。