黙然日記(廃墟)

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産経抄の娘盛り観。他。

震災復興小学校 近代支えた技術に敬意を - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/431170/

 23日付「主張」の、内容は大筋で同意できます。古いものをなんでも残せばいいわけではありませんが、解体を一時中止して調査させてくれ、という日本建築学会などの言い分にも十分納得できるものであり、区が解体を急ぐ理由がわかりません(他の報道によれば、地域住民の要望のため。ただし、建築学会側は理解不足によるものと主張しています)。ここまではいいとして、産経「主張」は例によって、「近代を支えた戦前の技術力」とか言い出すわけですが、まあこれは予想の範囲内ですから、苦笑しつつスルーしておきましょう。昔のもんならなんでもよさそうですよね。しかし、「校舎を破壊して建て替えれば、廃棄物が増え、都市環境に悪影響を及ぼしかねない」とかいきなり言い出すのには、苦笑を通り越して噴き出してしまいました。ツナトマトスパゲッティとディスプレイを掃除に使ったウェットティッシュ返せ。

産経抄】8月24日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/431514/

 悲惨な事件にいきなり軽口(川柳)を持ち出すのもどうかと思いますが、16歳は現代でも「娘盛り」なんだそうです。この犯罪者め。引用された句はどう読んでも、恋愛、性愛あるいは結婚の対象として、娘盛りを過ぎてしまいやすい、という意味ではないでしょうか。「(魚が)腐る」という比喩に「グレる、親殺しをするようになる」といった意味はあるでしょうか。
 江戸時代ならこんなことは起きなかったってのは、なにが根拠ですか。嫁にやってしまえば素行は治まるんですか。数え16歳だって嫁入り前だから「娘」盛りなのであって、嫁に出す前に罪を犯すかもしれません。若い娘の放火事件といえば、八百屋お七がすぐ思い浮かびますが、彼女もまさに数え16歳でした。
 勘当と家出は、親の意志か子の意志かという点でまったく違うだろうとか、だいたい夏休みが終わりの時期に『家出のすすめ』とか持ち出すなよとか、いつから寺山修司ファンになったんだとか、そのへんの文句もありますが、あいかわらずなにをテーマとして言いたいのか不明なコラムで、思いついたことをそのまま書き並べているだけではないかとしか思えません。