黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「主張」の役者ぶり。他。

民主党代表選 第三の候補はいないのか - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/431906/

 25日付「主張」。ないものねだりのメリー・マギーが、また騒ぎ出しましたよ*1菅直人氏も小沢一郎氏も、日本国内閣総理大臣としていかがなものか、という指摘はわかりますが、じゃあ誰が適任で、第三の候補になるべきなのか、そのへんがまったくはっきりしていません。産経的には、民社協会川端達夫文科相松原仁議員あたりでしょうか。そういえば一時期、産経はやたらと「民主党には綱領もない」と攻撃していましたが*2、綱領策定を強く求めているのが民社協会系らしいですね*3。策定すれば「改憲」と明文化することになるので、そのへんが狙いなのでしょうが。
 ところで、現職の菅代表が出馬するのは間違いありませんが、小沢一郎氏の代表選出馬って、いつ決まったんでしたっけ。小沢Gでもべったりの側近ではなく、とりあえず資金疑惑とも関係ない候補が出てきたら、簡単にこの「主張」は崩壊してしまいますよね。思わせぶりな言動で周囲を掻き回す(そして結局表には出てこない)ことにかけてはおそらく現在日本一の大立て者に対して、産経ごときでは役者が違うと見ているのですが。

菅経済対策 無策に危機感なく国滅ぶ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/431897/

 同じく25日付「主張」。はて。産経新聞は「小さな政府」「市場原理主義」をどこよりも強く推進する立場だと思っていたのですが、その産経が政府の経済無策を責めるとは、これは奇妙な話ですね。逆に言えば、市場原理主義すなわち放置された資本主義というのは、こういうものなのです。今回の円高について「なにもしない(ただし、新聞とかがうるさいから日銀と協議したふりをする)」というのが菅政権の明確なメッセージであって、それでメリットがあるのかはわかりませんが、なんでそういう判断をしたのかを分析するのも、新聞の役割の一つではないですかね。

*1:『不思議の国の千一夜』(曽祢まさこ) ISBN:9784063705690 〜 より。思い出すのに苦労したのでメモしておきます。

*2:時事ネタでもないことである日突然、複数の記者による同じ内容の攻撃が1〜2週間続き、あるときぱったり止んでしまうのが、産経紙面の不思議なところです。

*3:via きまぐれな日々 「忖度政治」はもうごめんだ。小沢一郎は政策や理念を語れ http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1102.html